キヤノンは1月7日、フラッグシップモデルのデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark III」を、2月中旬に発売すると発表した。価格はオープン価格で、オンラインショップでの税別価格は80万円となる。
EOS-1D X Mark IIIは、有効画素数約2010万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載。新世代の映像エンジン「DIGIC X」採用などにより、静止画常用ISO感度は最大102400となる。新開発の16点分離ローパスフィルター「GDローパスフィルター」搭載により解像感を向上。斜め方向にも分離することで、斜め方向の色モアレや縦横方向の輝度モアレも抑制する。連写性能は、光学ファインダー撮影で秒間最高約16コマ、ライブビュー撮影で同約20コマを達成。いずれもAF・AE追従となる。
AFは、新開発のセンサーとAFアルゴリズムにより精度を向上。新開発の「High-res AFセンサー」を搭載し、測距点は最大191点を実現。うちクロス測距点は最大155点となる。また、高い追尾性を実現する「AI サーボ AFIV」を搭載する。ライブビュー撮影時には、撮像範囲の縦約100%、横約90%でAFをカバー。自動選択時AFエリア分割数を最大525分割とし、被写体を捉えて滑らかに追尾できる。新開発したミラー駆動システムにより、光学ファインダー撮影時における像消失時間を短縮し、高速撮影時も被写体を追いやすいファインダー視野を実現する。
ボディはマグネシウム合金製。従来機種より約90グラム軽量化し、約1440グラムとなる。メモリーカードスロットは「CFexpress」用のダブルスロットを採用する。AFスタートボタン内部に指の動きを光学的に検知するポジティングデバイス「スマートコントローラー」を導入。ボタンから指を離すことなく、AF測距点位置を設定できる。背面の一部ボタンにはバックライトを採用する。
撮影画像の転送機能は、Wi-Fi、Bluetooth、有線LANで対応。SFTPでの転送が可能なほか、Wi-FiはIEEE 802.1Xに対応し、セキュリティに配慮する。タブレット端末でほとんどの撮影操作・設定ができる「Browser Remote」にも、4月にファームアップデートにより対応を予定する。
アクセサリーとして、ワイヤレスファイルトランスミッター「WFT-E9B」も発売。2.4GHz帯・5GHz帯の無線LANに対応するほか、IEEE 802.11acでは2×2 MIMOに対応。従来機種よりも転送速度を向上している。最大転送距離は約150メートル。希望小売価格は税別8万円で、2月中旬に発売する。
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