ニコンは1月7日、デジタル一眼レフカメラ「D780」や、超高倍率レンズ搭載カメラ「COOLPIX P950」など、4製品を発表した。
D780は、FXフォーマット採用のデジタル一眼レフカメラ。2014年9月に発売した「D750」の後継機となる。ファインダー撮影用には、フラッグシップモデル「D5」のAFアルゴリズムを最適化した51点AFシステムを採用。ライブビュー撮影用には、ミラーレスカメラ「ニコン Z シリーズ」に採用したハイブリッドAFシステムを最適化し搭載。撮像範囲の水平・垂直約90%を、273点のフォーカスポイントでカバーする。ハイブリッドAFシステムは、同社一眼レフカメラとしては初めての採用となる。
有効画素数は2450万画素。画像処理エンジンには「EXPEED 6」を採用し、常用ISO感度は100~51200となる。動画撮影は4K UHD/30pのほか、FullHD/120pに対応する。連写性能はファインダー撮影、ライブビュー撮影共に秒間最高約7コマ。バッファーメモリーを大容量化し、14ビットロスレス圧縮RAW撮影時では約68コマの連続撮影が可能だ。シャッタースピードは、D750の最高1/4000秒から、最高1/8000秒へと向上している。
COOLPIX P950は、超高倍率レンズを搭載した、いわゆる「ネオ一眼」。2015年3月発売の「COOLPIX P900」後継機となる。光学83倍ズームレンズを搭載し、35ミリ判換算では24ミリ相当から2000ミリ相当までをカバーする。電子ズームも採用し、最大で約8000ミリ相当までカバーできる。
有効画素数は1605万画素。裏面照射型CMOSセンサーを搭載する。「デュアル検知光学VR」採用により、手ブレ補正は5.5段を実現する。
「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」は、ミラーレスカメラ「ニコン Z シリーズ」用の望遠ズームレンズ。FXフォーマットに対応する。NIKKOR Zレンズの「S-Line」に属するレンズで、Zマウント用では初の望遠レンズとなる。焦点距離全域を開放F値2.8でカバーする望遠レンズながら、広角端での最短撮影距離は0.5メートルを実現する。
光学系には新開発の「SRレンズ」を採用。反射防止コーティング「ナノクリスタルコート」と「アルネオコート」を採用しており、ゴーストやフレアを低減する。AF性能は、Fマウント用レンズ「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」と同等。手ブレ補正はNIKKORレンズ史上最高となる5.5段を実現する。
「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」は、FXフォーマット対応の望遠ズームレンズ。SRレンズを採用し、色収差を抑えた描写を実現する。反射防止コーティングには、ナノクリスタルコートに加え、NIKKOR Fレンズでは初めてアルネオコートを採用。ゴーストやフレアを低減する。
発売時期は、D780が1月24日、COOLPIX P950が2月7日、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sが2月14日、AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VRが2月。いずれの製品も、1月9日より予約を受け付ける。税込の希望小売価格は、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sが34万4530円、AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VRが139万3700円。D780とCOOLPIX P950はオープンプライスとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス