レノボは米国時間1月3日、モバイルワーカー向けの新端末「ThinkSmart View」を発表した。「ThinkSmart」シリーズの新製品となる。ThinkSmart Viewは、公共スペースなどでも簡単に確実に同僚と通信できるようにする、パーソナルビジネスコミュニケーションデバイスだ。
新しいThinkSmart Viewには、QualcommのSoC「APQ8053」が搭載されている。どこにいても「Microsoft Teams」の音声やビデオ会議に参加する際に利用できるデバイスだ。
このディスプレイでは、ワンタッチで会議を開始することができ、Bluetoothヘッドセットとペアリングして背後のノイズを抑え、機密性を高めることができる。物理的なカメラシャッターや、PINによる端末のロックでさらにセキュリティを強化できる。
ThinkSmart Viewは1月に発売される予定だ。価格は349ドル(約3万8000円)、「ThinkPad X1 ANC Bluetooth Headset」とのセットでは499ドル(約5万4000円)からとなっている。
レノボは2018年にスマートオフィス市場での取り組み強化を開始し、ThinkSmartシリーズのオフィス向け製品をリリースしてきた。ハードウェアやソフトウェア、「Smart Office Professional Services」などのサービスを提供している。また、さまざまなUC(ユニファイドコミュニケーション)プラットフォームプラットフォームに対応する製品を構築し、「Microsoft Teams Rooms」「Zoom Rooms」と連携している。
またレノボは「ThinkSmart Manager」を発表した。IT部門がThinkSmartデバイスを容易に管理できるようにするソフトウェアだ。ITチームはこのソフトウェアで、複数の端末の展開、管理、設定、更新、問題解決をリモートから実行できる。コンソールから、端末ごとの最新のステータスをリアルタイムで確認できるほか、問題や利用傾向に関するレポートを作成できる。ThinkSmart Managerは、「Lenovo Secure Authentication」で保護されており、ThinkSmart端末のBIOSや管理者パスワードをリモートから変更したり、USBポートが望ましくない形で使用されるのを防ぐことも可能だ。
さらにレノボは、PCやディスプレイの新製品やアップデートを発表した。その1つが、オールインワン(AIO)型デスクトップ「ThinkCentre M90a AIO」だ。Intelの第10世代「Core」プロセッサー、23.8インチのFHDディスプレイを搭載し、「Dolby Atmos」オーディオに対応する。「ThinkShield」セキュリティ機能を備え、ディスプレイには機密データを保護するための「PrivacyGuard」がオプションで提供されている。ユーザーがディスプレイから目を離したときに自動的に画面をぼかすソフトウェアも利用可能だ。赤外線カメラは「ThinkShutter」を備え、レンズを遮断するよう保護されているほか、「Windows Hello」による生体認証ログインを使用するオプションもある。
また、最新の「ThinkPad X1」ノートPCは2020年に発売予定で、Intelの第10世代「Core vPro」プロセッサーをベースとするシステムが搭載される。「Dolby Vision」対応の4K HDRディスプレイや、500nitの高輝度FHD PrivacyGuardディスプレイなどのディスプレイオプションが用意されている。ThinkPad X1用の新しいキーボードには、VoIPをすぐに利用できるようにするファンクションキーが装備されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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