結局のところ、スマートフォンのブルーライトが睡眠パターンを乱すことはないのかもしれない。あるいは少なくとも、ブルーライトを減らす「夜間モード」ほど害はないのかもしれない。英マンチェスター大学の研究チームは現地時間12月16日、夜間に寒色の光を見て昼間に暖色の光を見る方が「健康にいい可能性がある」とする研究結果を公開した。研究チームによると、体内時計は夕暮れ時に自然光がより暗くより青くなる特徴を使って、眠るべき時を判断しているという。
「したがって、モバイルデバイスで画面の色を変更するなどして夜間にブルーライトを浴びないよう制限するための技術は、われわれ自身に矛盾したメッセージを送るものかもしれない。(中略)なぜなら、そうした技術によって明るさが少し変わる際には、より昼間に近い色が追加されるからだ」と研究者チームは説明した。
研究チームは、マウスを使って明るさと色をテストすることにより、青色のスマートフォン画面を使用した方が、明るい黄色の画面を使用するより睡眠パターンへの影響が小さいことを発見した。
これまで、ブルーライトは人の睡眠パターンを乱すものと広く信じられていた。「Android」でも「iOS」でも、スマートフォンではダークモードのアプリやサービスがよく使われているが、これは目に対する負担(とバッテリーの消耗)を和らげるために色を反転させる手法だ。ダークモードはモバイルとデスクトップのアプリで急激に普及しており、「Gmail」から「Instagram」や「Pinterest」まであらゆるサービスに加えて、ウェブサイトやブラウザーでも利用されている。
研究チームの調査結果に関するこのニュースは、The Guardianが17日に報じていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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