コーセーは、東京・銀座に新コンセプトストア「Maison KOSE」を12月17日にオープンする。営業時間は11時~20時。面積は約500平米で、2フロアの構成だ。12月11日、オープンに先駆けてメディア向けに内覧会を実施した。
Maison KOSEは、ストアとオウンドメディアにより、客との新たな接点づくりの一環として開発を進めているデジタルプラットフォームと融合したサービスを目指す。
店内には、iPadが至る所に配置されている。カメラに顔を映すと、肌全体や唇などを認識し、さまざまなブランドのファンデーションやリップなどを塗ったイメージが見られる。その人の肌に合ったファンデーションの色をレコメンドする機能も備える。
さらにはパナソニックやカシオと連携し、最新のデジタル機器を導入した実証実験や共同研究を進める場としても活用する方針だ。
パナソニックが開発中の「Snow Beauty Mirror」は、鏡の前に座るだけで、客の肌状態を分析し、瞬時に数値化し表示する「肌分析機能」や、心の中にある“なりたい顔”のイメージを見える化する「理想顔システム」を搭載する。
また、肌色にあわせた、頬部位に使用する超極薄のカスタマイズシート(仮称)の作成や、デジタルでのカウンセリングと肌分析結果からおすすめアイテムのレコメンドができる。
カスタマイズシート(仮称)は、パナソニックが開発中の「メイクアップシート」とコーセーの化粧品開発知見との融合により、肌に自然になじむ色味・装着感を実現。Snow Beauty Mirrorで分析した肌色測色結果から、一人ひとりの肌に合わせた色味のシートを作成する。
ネイルプリンターは、コーセーの化粧素材開発力やブランド力と、カシオのプリンティング技術や画像処理技術との融合で生まれた。
登録されたネイルデザインの中から、気に入ったデザインを選び、プリントできる。ベースとなるマニキュアを塗り、ある程度乾かしたあとにプリントする。複雑な柄でもプリント自体は1本約15秒と短時間に仕上げられるのが特徴だ。マニキュアをベースとしているため、除光液で落とせる。
カシオがハガキ&フォトプリンター「プリン写ル」で培ったインクジェットプリンティング技術や、独自開発の爪輪郭認識技術及び湾曲補正技術を活用。手書きでは難しい高精細なデザインも湾曲した爪の端まできれいにプリントできる。内覧会では決まったデザインから選ぶ方式だったが、自分のスマホで撮った写真もプリントできる技術を持つ。
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