空港やバーで、身分証明書代わりにスマートフォンを見せて身元を証明できたら便利なのに、と思ったことはないだろうか。その夢がもうすぐ実現するかもしれない。最新の「Snapdragon 865」チップを搭載したスマートフォンで、Googleの次期モバイルOS「Android R」の新機能が利用可能になることが判明したのだ。
Snapdragon 865を搭載し、Android Rを採用した2020年モデルのデバイスは、身分証明書の情報を安全に保管するAndroid Rの機能に対応する見込みだ。運転免許証や社会保障番号が記されたカードなどが対象となる。
Phones with #Snapdragon865 will be able to securely store your driver's license and other ID credentials, bringing you closer to turning your phone into your ID card. This will be a new feature for Android R #SnapdragonSummit pic.twitter.com/JpZPiFwddC
— Jessica Dolcourt (@jdolcourt) 2019年12月4日
Qualcommは米国時間12月4日、ハワイのマウイ島で開催中のSnapdragon Tech Summitでこれを発表した。今回が3回目となるこの年次イベントは、世界最大のモバイルチップメーカーであるQualcommが、2020年モデルのスマートフォン、ノートPC、スマートウォッチ、仮想現実(VR)ヘッドセット向けの次世代モバイルチップセットを発表するものだ。
Googleのモバイル運転免許証機能のサポートに加えて、Snapdragon 865を搭載したハイエンドモデルでは、2億画素のカメラ、超高速の5G通信、より広範囲で読み取りが可能な画面と一体化した指紋認証技術などの新技術が利用可能となり、さらなる高速化とセキュリティの向上が期待されている。
通例通り、次世代のチップセットが搭載する新機能を採用するか否かの判断は、端末メーカーに委ねられるため、これらの機能がすべて端末に搭載される保証はない。とはいえ、Googleの新たなモバイルID認証プログラムをサポートすれば、ハイエンドモデルはこの機能を持たない端末に対して優位に立てるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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