Instagramは米国時間12月4日、同写真共有アプリで新規アカウントを作成する際にユーザーに生年月日の登録を義務付けるようにする考えを明らかにした。この措置は、同アプリを利用できる年齢に満たないユーザーの利用を防ぐとともに、「ユーザーの年齢により適した体験」を提供するためのものと同社は説明している。
Instagramの利用規約には既に、13歳以上でなければアカウントを持てないと明記されている。しかし4日からは、新規アカウントの設定時に生年月日を入力することが求められるようになる。また企業やペットなど「本人以外の何か」のアカウントを作成する際にも、ユーザーは自分の生年月日を入力しなければならない。なお、ユーザーの生年月日は他のInstagramユーザーには公開されないと同社は述べている。
利用規約に明記されているにもかかわらず、Instagramの年齢制限を迂回して同サービスを利用しようとするユーザーがいることは周知の事実だ。また2018年には、同社がモデレーターに対して、利用可能年齢に達していないと思われるユーザーのアカウントは、自己申告で13歳以上となっていてもロックしてかまわないと指示したことが報じられた。
今回の変更について、InstagramのVishal Shah氏はReutersに対し、ユーザーの年齢データをオンラインでの安全を守るためのプライバシー設定の提案やアプリ内ヒントなどに利用する可能性があると述べている。またこの変更により、Instagramでは、アルコールやギャンブルといった年齢制限のある商品にまで、広告の範囲を拡大できるようになるとも報じられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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