Microsoftの「Progressive Web Apps(PWA)」への取り組みは、2018年にいったん加速したかに見えたものの、その後勢いが衰えてしまったようだった。しかし、2019年11月に入って、同社内の複数のチームが、PWAの導入計画に言及し始めている。
ウェブサイトやアプリをネイティブアプリのように動作させるPWAに関する取り組みでは、Googleが以前から最も先行している。だが、他のベンダーも、数年前からPWAのトレンドに乗り始めた。Microsoftも、「Windows 10」や「Edge」ブラウザーにPWAのサポートを取り入れるべく、以前から計画を進めている。
Microsoftは現在、「Outlook.com」と「Outlook on the web」をPWAに対応させようとしているようだと、Thurrott.comが伝えている。Thurrott.comのPaul Thurrott氏によれば、「Brave」ブラウザーでOutlook on the webにアクセスした際に、アドレスバーにPWAの「インストール」ボタンが表示されることに気づいたという。また、「Chromium」ベースの「Edge」ブラウザーでも、「Canary」版で一部ユーザーに同じインストールオプションが表示されていると、同氏は米国時間11月25日に報告した。さらに翌26日には、Outlook.comでもBraveのアドレスバーにインストールオプションが現れるようになったという。したがって、Outlook.comでもPWA化が進められているようだ。
筆者はOutlook.comとOutlook on the webのPWA対応計画についてMicrosoftにさらなる詳細や対応時期を尋ねたが、現時点で回答はない。
11月中旬に開催されたカンファレンス「BlinkOn 11」で公開された新しい動画(WalkingCatがTwitterにリンクを投稿している)も、PWAの視点を取り入れたものだ。
この動画は、MicrosoftのDaniel Libby氏が行ったプレゼンテーション「Dual Screen Enlightenment for the Web(ウェブのための2画面の理解)」を収録したもので、2画面デバイスにおける新しいウィンドウ構成をPWAやウェブサイトで生かすことに関する、Microsoftの最新の考え方が取り上げられている。該当する2画面デバイスには、今後発売予定の「Windows 10X」を搭載する2画面タブレット「Surface Neo」や、2画面の「Android」スマートフォン「Surface Duo」がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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