分かりそうで分からない。解答を見てしまえば「なーんだ」となる問題でも、解答を自力で考えてヒントを見つけ出すことは案外大変だ。各問題には、難易度と解答までの目標時間が載っているが、目標時間が短かすぎるのではないかと驚き、自分がいかに柔軟性のある考え方ができないかを知って、少々ショックを受けたりもする。
問題を解いていくと、自分の得意なタイプの問題と、苦手なタイプの問題があることにも気づく。本書では、「5つの思考回路」のタイプ別に問題が分類されている。それらの思考回路は、問題を素早く読み取る力や、逆算していく力、もれなく洗い出していく力など、普段の問題解決にも必要な思考回路ばかりだ。「何が問題なのか」「正攻法で行けないならどうするのが良いのか」「順序立てて考えてみたらどうか」といった考え方は、仕事でも日々直面する問題の解決法につながる。シンプル(に見える)パズルやクイズに取り組むことで、凝り固まった思考回路を柔軟に変えていきたい。
問題そのものには悩まされるが、問題と解答に描かれているイラストがシニカルで面白く、それを見るのも楽しみになる。
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