ヤフー親会社のZホールディングス(ZHD)とLINEは11月18日、経営統合することを正式に発表した。11月13日に日本経済新聞などに報じられ、翌14日に「検討しているのは事実」と両社は認めていた。
両社は、18日に開催したそれぞれの取締役会において、両社グループの経営統合について、資本提携に関する基本合意書を締結することを決議したとしている。2019年12月をめどに、最終資本提携契約を締結することを目指して協議・検討を進めていく予定だという。
また、この経営統合を実現するため、ZHDの親会社であるソフトバンクと、LINEの親会社である韓国NAVER Corporationは共同で、上場しているLINEの非公開化を目的とした株式公開買い付け(TOB)を実施。すべての対象株式を取得するとしている。ソフトバンクとNAVERは、50%ずつ出資する新会社を設立する予定。
両社は「インターネット市場においては米中を中心とする海外企業が圧倒的に優勢であり、企業規模を比較しても中国を除くアジア諸国や日本の企業と大きく差が開いているのが現状」と指摘。それぞれのグループの経営資源を集約し、統合会社において様々な事業領域におけるシナジーを追求するとともに、AI、コマース、Fintech、広告・O2Oなどに対して、さらなる投資をすることで、「熾烈な競争を勝ち抜くことができる企業グループへと飛躍する」と狙いを説明した。
なお、両社は同日17時より、経営統合に関する記者会見を開催する予定。その模様も追ってお伝えする。
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