グーグル、「Android」のメッセージアプリを米国でもRCS対応に

Richard Nieva (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年11月15日 09時21分

 Googleは米国時間11月14日、「Android」デバイス上でのテキストメッセージが大幅に改善されようとしていることを示した。Androidの開発元である同社は、広く利用されている同OSの「メッセージ」アプリに対するメジャーアップデートを米国でリリースした。レシートの読み取りやグループチャットから抜けるといった機能を含むこのアップデートは、Androidに対するGoogleのこれまでの取り組みの中でも特に大きなものの1つだ。テキストメッセージに関しては、AndroidはAppleの「iOS」に大きく後れを取っている。

Androidスマートフォン
提供:Sarah Tew/CNET

 大きな期待を集めていたこのアップデートは、RCS(Rich Communication Service)技術の採用によって実現した。RCSはSMS(ショートメッセージサービス)に代わるとされる技術だ。25年以上前から利用されているプロトコルであるSMSは、堅実ながらも時代遅れになりつつある。

 RCSによって以下のようなことが可能になる。

  • Wi-Fiを介したチャット
  • 高解像度の写真や動画の送受信
  • レシートの読み取り
  • 相手が入力中であることの表示
  • グループチャットへの名前付け
  • グループチャットにおけるユーザーの追加と削除

 Googleのコミュニケーションサービス担当製品管理ディレクターを務めるSanaz Ahari氏はインタビューで、今回のアップデートが大きく遅れたことを認め、Androidで現在使用されているSMSプロトコルは、「最新メッセージングに対してユーザーが期待する機能が欠けている」と述べた。

 「これは最低限必要な機能で、正しい方向への非常に重要な一歩だ」とAhari氏は述べた。

 Androidのメッセージアプリを起動して、プロンプトに従ってチャット機能を有効化することにより、RCSを有効にすることができる。他方のAndroidでもRCSが有効になっていれば、テキストメッセージには自動的に新しいプロトコルが使用される。Googleはこの機能をゆっくりと展開しており、14日にこのアップデートが提供されたのはAndroid端末の約1%にしかすぎない。「2019年末までに」、米国のほとんどのユーザーにこの新機能を提供する予定だという。

 Googleは2019年に入って英国、フランス、メキシコでこの機能を提供開始していた。今後も世界中での提供に向けて取り組むとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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