カオナビの研究機関であるカオナビHRテクノロジー総研は、人事評価についてのアンケートを行い、評価に対する満足度や不満の原因について調査。その結果を10月16日付で公表した。調査は2018年12月17日に、取締役クラスから一般社員(正社員)で、20代から60代の社会人男女。そのうえで部下を持つ人と持たない人300名ずつ計600名を対象に、インターネットを通じて行われた。
まず、会社の人事評価結果について満足しているかを質問したところ、「満足している」と答えた人は19.0%。一方「どちらでもない」が39.7%、「満足していない」が41.3%となり、人事評価に満足している人は2割以下で、満足していない人の半数以下と非常に少数となっている。
現在の職場への満足度について質問したとこと、人事評価に満足している人の85%以上が「職場に満足している」と回答。一方で人事評価に不満だと回答した人は、17%程度しか満足しておらず、人事評価に満足している人の方が、職場満足度も高い傾向にある。
会社の人事評価について「あまり満足していない」または「全く満足していない」と答えた人に、どの点が不満か質問したところ、「結果に納得感が無い」が55.9%と最も多く、「評価者が信用できない」「理由に納得感が無い」「項目・目標設定が不適切」が全て40%弱に固まっている。また「期中での状況変化が考慮されていない」と回答した人は16%程度と、他の項目の半分以下にとどまっており、環境変化による目標設定のズレは、問題になることは少ないという。
カオナビHRテクノロジー総研 所長の内田壮氏は「人事評価結果の満足度は職場満足と強い関係性が有る。因果関係が証明出来ているわけではないが、人事評価の改善がある程度職場満足の向上に寄与する」と分析している。
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