Facebookの仮想通貨「Libra」発行に向けた取り組みは、当局の調査や主要パートナーの離脱など、数々の困難に直面してきた。
しかし、同社とパートナーらはスイスのジュネーブで現地時間10月15日、この新たな仮想通貨を2020年に発行する計画を進める意向を示した。21の組織が、同仮想通貨を管理するLibra協会に正式に加盟した。
Facebookが6月にLibraの計画を発表してから、複数のパートナーがプロジェクトから離脱した。これには、PayPal、Visa、Mastercardなどの決済企業が含まれる。アナリストらはこうした企業について、Libraに弾みがつくか否かの鍵になるとみていた。
米議員らもLibraがマネーロンダリングなどの犯罪に悪用される可能性について懸念を示してきた。Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は米国時間10月23日、米下院金融サービス委員会でLibraなどの議題について証言する予定だ。FacebookはLibra用のデジタルウォレット「Calibra」も開発している。
Libraプロジェクトに残ることを決断し、ジュネーブで開催された会合で正式に加盟したパートナー企業には、Spotify、Uber、ベンチャーキャピタル企業Andreessen Horowitzなどが含まれる。
Libra協会によると、これまで1500以上の組織がLibraプロジェクトへの参加に関心を示してきたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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