三井不動産は10月11日、清水建設、日本IBMと共同で、日本IBMのAI技術である「IBM Watson」の対話機能と連携した、バリアフリーナビゲーション「インクルーシブ・ナビ」のサービスを、10月より実装したと発表した。2017年2月に実施した「高精度な屋内外ナビゲーション・システムの実証実験」で用いられたサービスを、実装サービスとして展開するもの。
清水建設と日本IBMが共同開発した、屋内外音声ナビゲーション・システムと、「IBM Cloud」上で提供する「Watson」の対話機能を連携し、車いす利用者、ベビーカー利用者、視覚障がい者を含む来街者を、階段や段差のない経路を選定するなどして、それぞれに適した誘導方法で目的地まで案内する。
三井不動産は、導入対象エリアである商業施設「COREDO 室町1・2・3」の店舗情報や、平面図を提供。清水建設は、導入対象エリアに161個のビーコンを設置し、来街者の所在位置を測位・検出するシステムと、ナビゲーション用地図を作成した。日本IBMは、対話による音声ナビゲーション機能など、システム全体の構築を担当している。
今後、2019年冬に日本橋三井タワーへの拡大を予定。さらに、日橋エリア内の他施設におけるサービスの導入や、高精度測位技術を用いた新たなサービスの提供、および管理効率化なども検討している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス