これまで「Surface」ブランドのPCとタブレットはすべて、「Windows 10」を搭載していた。だが2020年には、「Android」ベースのSurfaceデバイス、2画面の「Surface Duo」がSurfaceファミリーに加わる。Microsoftのエコシステムに参加する開発者にとって、これにはどのような意味があるだろうか?
これはMicrosoftが10月2日、2画面タブレットの「Surface Neo」と2画面スマートフォンのSurface Duoのプロトタイプを発売より1年早く披露する理由について、開発者をこの2台に巻き込むためだと説明して以来、浮上している疑問だ。
2つ並んだ画面の長所を生かせるようにアプリを更新、調整、開発するよう開発者に依頼する他に、Microsoftはいったい何を売り込もうというのだろうか? Microsoftからの公式発表はないが、向こう数週間、数カ月の間にMicrosoftが強調すると思われる幾つかのポイントを記そう。
ハードウェアの外観としては、NeoとDuoはよく似ている。だが、中身はかなり違う。2つの9インチ画面を持つNeoは、Windows 10の新しいエディションである「Windows 10X」を搭載する。このOSは、2画面および折り畳みデバイス向けに設計されたものだ。一方のDuoは、2つの5.6インチ画面を備え、Androidを搭載する(なお、Androidは別のWindows 10エディションのための単なるプレースホルダーではないかと思っているMicrosoftユーザーのみなさんに、Duoは「Google Play」ストアからアプリをダウンロードするAndroidデバイスだときっぱり言っておく)。
NeoとDuoが、Microsoftの「Your Phone(日本では「スマホ同期」)」アプリで連携するのは確実だ。既にAndroidおよびiPhoneで使えるこのアプリは、Windows 10搭載PCでスマートフォン内の画像を閲覧したり、Androidの場合はさらにプッシュ通知やメッセージ、電話アプリの機能を使ったりできるようにするものだ。
だが、この2つのデバイスには、別の共通点と統合ポイントがありそうだ。
Microsoftは2日のSurface発表イベントで、何よりもDuoの通話機能を強調したが、最高製品責任者(CPO)のPanos Panay氏はこのデバイスを電話と呼ばないよう求めた。大きい方のNeoもLTEデバイスなので、ヘッドセットやイヤホン経由で通話が可能だとMicrosoftは説明した。「Microsoft Teams」やサードパーティー開発者によるさまざまなアドオン機能が活躍するだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス