ミシガン大学の研究チームは、屋根に対する屋根板の釘打ち作業をドローンで自動実行させることに成功した。
この取り組みに使用したドローンは、8個のローターで飛ぶオクトコプター。釘打ち機(ネイルガン)を搭載しており、アスファルトシングルと呼ばれるタイプの屋根板を屋根に釘で固定できる。
屋根に置かれた屋根板を認識し、釘打ちの場所を決定する動作は、ドローンと屋根をとらえるように設置された外部カメラから得る映像と、位置検出用のマーカー情報を組み合わせて実行。こうすることで、ドローンによる自動釘打ちを実現させた。
処理速度は、屋根板の釘打ちに慣れていない人間並みで、職人より遅いという。しかし、単調で危険な仕事から人間を解放できる可能性があるとしている。
現在のシステムはドローンに搭載したバッテリの電力で動いており、連続稼動時間は10分ほどしかないそうだ。ただし、ドローンを有線式にして外部から電力を供給するように改造すれば、この問題は解消できる。さらに、圧縮空気を通すホースを電線と一緒に取り付ければ、より効率よく釘打ちできるという。
また、研究チームは、釘打ちする場所を決定するのに必要な映像を、外部カメラでなく、ドローンに搭載したカメラから得るように改造できるとした。
自動釘打ちドローンの動作(出典:ミシガン大学/YouTube)
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