スマートフォンやノートPCなどのデバイスには、着信やアラームなどのイベントを検出するとLEDの色や点灯パターンを変えるなどしてユーザーに通知するものがある。この通知動作を採用しているデバイスは多く、目新しい技術でない。
これに対しAppleは、この通知方法にさまざまな条件を設け、新たな技術として米国特許商標庁(USPTO)へ出願。その結果、米国時間9月26日に「ELECTRONIC DEVICES WITH ADJUSTABLE DECORATION」(公開特許番号「US 2019/0297177 A1」)として公開された。出願日は2018年9月18日。
この特許は、何らかの電子デバイスにおいて、装飾目的で搭載している部分の見た目を変化させ、ユーザーに情報通知する技術を説明したもの。装飾としては、ノートPCやスマートフォン、タブレット、ディスプレイなどに取り付けられる、ブランドのロゴなどが想定されている。Appleの場合だと、MacBook背面の光るリンゴマークや、モニター前面のリンゴマークなどがこれに該当する。
電子デバイスのコントローラーは、イベントを検知すると装飾部分を操作し、その表示を変える。変化としては、それまで点灯していたロゴを点滅させたり、光の色を変えたりすることが可能だ。こうして装飾部分を変化させると、ユーザーにイベント発生を通知できる。イベントとしては、何らかのデータ入力やセンサーのデータ、カレンダーのリマインダー、カメラの起動、メッセージや電話の着信などが考えられる。
請求項(クレーム)には、装飾部分が層状の構造をしていることや、層の構成などへの言及もある。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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