では、炎上はどのようにすれば防げるのか。おおつね氏は「ネットリテラシーを高める」「炎上しない仕組み作り」「火種の初期鎮火」の3つが重要だと語った。
LINEのチャットや24時間で消える「ストーリーズ」に動画をアップしただけだから数人から十数人しか見ないだろうとたかをくくるところから炎上の火種が生まれる。悪ふざけ動画だからすぐに告発するというのではなく、「面白いからお前も見ろよ」という形で友達に見せているうちに、「動画のインパクトが強くて100人くらいに拡散すると、面白いと炎上したりこれはひどいと告発が生じたりする」(おおつね氏)という。
「こういうことがあるから、そもそも悪ふざけを撮って友達に自慢すること自体が危険だと、従業員には教えなければならない」(おおつね氏)
「炎上しない仕組み作り」については、ネットでプロモーションを行うのであれば、「露出すると決めた段階で炎上しないようなスタンスに切り替える必要がある」(おおつね氏)という。
「例えば『嫌なお客さんは断ってもいい』という考えは正しいが、断り方がある。おしゃべりしないで楽しんでほしいというポリシーがあるなら、納得するまで説明して入店してもらう必要がある。揚げ足をとられるのは嫌だと思っても、ネット炎上の視点ではその考え方は甘い。炎上を排除するための仕組みが必要だ」(おおつね氏)
「火種の初期鎮火」については、「ネット炎上の時間感覚だと、『明日やる』『今週中にやる』では遅い」とおおつね氏は指摘する。
「何も言っていないと、『押し黙っているからぐうの音も出ないのだ』となって批判に批判を重ねられて、24時間後には手を付けられなくなってしまう。数時間、少なくとも24時間以内には、『確認しているのでお待ちください』『そのようなつもりはありませんでしたが、詳しくは何月何日に確認の上報告します』といったように投稿しないと間に合わなくなる」と対応方法を述べた。
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