リノべるとMFSは9月9日、リノベーションの住宅ローンマッチングに特化した合弁会社 「モゲチェック・リノベーション株式会社」を設立したと発表した。リノベ希望者と金融機関のローンをマッチングし、既存住宅流通とリノベーションの活性化を目指す。
新築マンションの価格高騰のほか、専有面積や供給数の減少から中古住宅の人気が高まっており、首都圏では3年連続で中古マンション成約数が新築マンション供給数を上回っているとのこと。しかし、中古マンションを購入してリノベーションしたり、リノベーション済みマンションを購入する際、金融機関や住宅ローンを紹介するリノベーション会社によって、金利や築年数、リノベーション費用に関する評価にばらつきがあり、金利や借入可能額等の条件、金融機関に支払う総返済額に大きな差が生じているとのこと。
モゲチェック・リノベーションでは、中古住宅購入とリノベーションの一括ローンや、リノベーション済み物件の購入、自宅リノベーションを対象に、借入希望者と金融機関をオンライン上でマッチング。借入希望者はオンラインで一度申込みをするだけで、全国約700の金融機関から最も条件の良い金利を提供する金融機関の提案を受けられるほか、モゲチェック・リノベーションのマッチングによって住宅ローンを借り入れると、完済までAIを搭載した「ローン管理ツール」が無料で利用でき、将来の金利予測、借り換えのメリット額提示、AIによる自宅評価額査定などの情報をもとに、最適な条件をキープするための情報を提供する。
これにより、新築同様の金利での借り入れができるほか、リノベーション会社の住宅ローン関連の業務の簡易化、効率化を推進。リノベーション住宅に適したローン開発等について金融機関へ働きかけることで、リノベーション住宅が購入しやすい事業環境を整備できるとしている。
同日からサービスを開始し、資本金は2000万円。出資比率はリノべる50%、MFS50%で、代表取締役はリノべる 統括執行役員の三浦隆博氏が務める。
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