冷蔵庫に食品を詰め込みすぎて庫内に冷気が行き渡らないようにしたり、洗濯機に洗剤を入れすぎたりすると、LGのアプリがユーザーに音声で知らせる。LGはこの「Proactive Customer Care」機能を今週ベルリンで開幕する国際家電見本市「IFA 2019」で披露する計画だ。同社の先端技術「ThinQ AI」を利用しているこの機能は、人工知能(AI)を使ってアプリに対応している家電を監視し、冷蔵庫内の温度の低下や冷気の循環不足などの潜在的な問題が起きていないか確認する。問題がある場合は、事態が悪化する前にアプリに通知を送る。
LGのProactive Customer Careは、まず年内にフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国向けのドラム式洗濯機やボトムフリーザー冷蔵庫に搭載され、2020年に欧州の他の国や北米向けの家電に搭載される。このサービスの背景にある知能は、ユーザーの家電の寿命を最大限に延ばすのに役立つよう特別に設計されているので、使い方についてユーザーに注意する可能性もある。
このサービスは特に誤用や故障、必要とされるメンテナンスを検知する。Proactive Customer Careは、フィルターの交換時期や、洗濯機の排水問題や冷蔵庫内の温度の変動などの異常を検知した場合にユーザーに通知を送信する。また、効率を高めて電気代を節約するためのガイダンスも提供する。
LGはさらに、ユーザーが使用している家電についての定期報告書も電子メールで送信する。この報告書には家電の実績や通知履歴、定期点検に最適な時期のリマインダーなどが含まれる。
Proactive Customer Careによって家電の修理が必要なくなるわけではないが、煩わしいというより助けになるということが分かれば、スマートなセールスポイントになるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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