AIによる契約書レビューサービス「AI-CON」、法人登記支援サービス「AI-CON登記」などのリーガルテックサービスを開発・運営するGVA TECHは9月2日、大手企業向けにAI契約法務サービス「AI-CON Pro」のアルファ版を公開したと発表した。
同社では、2018年4月より中小企業向けにAI-CONを提供してきたが、昨今の働き方改革の機運などを背景に、中小企業だけでなく大手企業からの要望が増えていることから、エンタープライズ向けのサービスとしてAI-CON Proをリリースすることにしたという。
従来のAI-CONでは、同社が設定する法務基準でリスク判定をしてきたが、AI-CON Proでは「自社の法務基準で契約書レビューがしたい」という要望に応えるため、顧客企業が使用している契約書の雛形や法務知識をAIにセットアップすることで、導入企業の法務基準に則した契約書レビューを実現した。
これにより、法務担当者の業務効率化や契約書レビュー期間を短縮できるほか、法務担当者の知識をAIにセットアップして自社の法務部門へと共有することで、契約書レビューの精度を標準化し、属人化を防止できるという。また、法務部門だけでなく法務知識が浅い各部門も、契約書をレビューする際の観点が分かるようになるとしている。
同社では、大手企業においても「法務担当者ごとの法務格差」や「法務部門と各部門との法務格差」を解消し、法務が経営により入り込むための支援をしていくとしている。
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