考えてみてほしい。製品のメンテナンスや維持費などの負担まで所有したくないと考える人が、「所有権にアクセスする」という概念の方を望むのは、非常に理にかなっている。こうしたトレンドはいくつかの点で、私たちの日常生活に明確に現れており、食品や医療から映画のチケット、キャンプ用品まで、あらゆるものを扱う新しいサブスクリプションが次から次へと登場している。
世界中の各業界が、変化する消費者の要求に対応し、新しいサブスクリプションビジネスモデルで自らを変革している。そして、消費者はこれらの新しいサービスを喜んで受け入れようとしている。
現在では、全体で10人中7人の成人がサブスクリプションサービスを利用している。5年前、この割合は10人中5人だった。サブスクリプションエコノミーが世界中で成長するにつれて、その顧客基盤も拡大している。
それでは、これらすべてのトレンドは企業にとって何を意味するのだろうか。答えは非常に簡単だ。つまり、すべての企業がサービス企業になりつつある。このことは、業界や地域を越えて当てはまる。この新しい「as-a-service」(サービスの形で提供するという概念)の世界で成功するためには、自社の製品ではなく、サブスクライバーを事業の中心に据える必要がある。自社のサブスクライバーにとって何が最善なのかということを中心にして、事業全体(製品やマーケティング、販売だけでなく財務も含む)を展開しなければならない。価値は製品ではなく顧客関係と共にあるからだ。
これは、あらゆる業界の企業がこの新時代に競い勝ち抜くために必要になる、最も重要で根源的な変化だ。皆さんは、準備ができているだろうか。
(本記事は、Zuoraのグローバルブランド&コミュニケーションズ担当バイスプレジデントのMark Heller氏と共同で執筆した)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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