——Nianticのヴィフィアン氏にお伺いします。Pokemon GOのファンは、ハリー・ポッター: 魔法同盟でどう体験が変わるのかに注目していると思います。Pokemon GOと比べて、大きく変わった点などはありますか。
ヴィフィアン氏 : 本作は、ビジュアルが相当細かいですね。写真と見まごうばかりでしょう。Pokemon GOのアクション要素は、主に上にスワイプするというものですが、ハリー・ポッター: 魔法同盟では呪文を唱える際などに、より指を動かせるようになりました。また、Pokemon GOにはモンスターをコレクションする楽しみがありましたが、ハリー・ポッター: 魔法同盟では、魔法の技能を身に付けるRPG要素も含まれています。
——課金要素についても教えてください。Pokemon GOでは課金をしなくても、長距離を歩くなど努力すればそれが報われるシステムを採用していましたが、ハリー・ポッター: 魔法同盟はいかがですか。
ナイト氏 : 課金機能に関してはPokemon GOに似ていますね。ゲームに登場するコンテンツや機能は購入せずにアクセスできます。やはり時間と労力を払ってくれた方には楽しんでいただきたいですね。ただ、オプションとして課金システムは用意しています。魔法薬やエネルギーなどを備蓄する「ボルト」の容量を拡大し、魔法薬の製造速度を速めたい場合に、ゲーム内で流通するコインの購入を可能にしました。ただし、プレイを通じてコインを稼ぐこともできますので、課金せずにゲームを楽しめます。
——すでに米国、英国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国では、6月21日から先行配信されていますが、手応えはいかがですか。
ナイト氏 : 最初はニュージーランドでベータ版を展開し、テストを重ねつつ、フィードバックを踏まえて改良を加えてきました。これは我々が開発工程で大切にしている部分で、この姿勢は今後も継続させます。App StoreやGoogle Playストアでも高評価をいただき、SNSの反響も良く、嬉しく思っています。
ハリー・ポッター: 魔法同盟は、自身が住んでいる環境によってゲーム内容が変化するようにしました。農場が多い地方と都会に住む方は違いますし、ストーリー展開も変化します。このようなユニークさが魅力の1つでしょう。皆さんが最高の体験を得るにはさらなるバランス調整が重要ですが、たとえば特定のアイテムばかり見つかるという声があれば調整し、技術的問題があればフィードバックを反映して改良を加えています。
——Pokemon GOは日本において、子どもから高齢者まで、幅広いユーザーの獲得に成功しました。ハリー・ポッター: 魔法同盟はどの層をターゲットにしているのでしょう。
ヴィフィアン氏 : 当然ながらコアなファンを意識した作りになっています。ハリー・ポッターシリーズは、かれこれ20年ほど続いていますから。私自身もファンですし、私の子どもたちもそうですね。世代的には幅広い年齢層をキャッチできると思っています。
ナイト氏 : ゲームデザインはライトユーザーであってもコアユーザーでも、同じく楽しめるように意識して開発しました。端的に述べれば「みんなが楽しめる」ゲームです。ストーリー展開も複雑に描いていますが、だからといって構える必要はありません。入り口はカジュアルにしました。たとえば、魔法省のIDを作成する際も自撮りをします。なので、SnapChat世代と親和性が高いでしょう。
ホグワーツ魔法魔術学校の寮で、それぞれ異なるスカーフを身に付けてSNSで共有して楽しむことも可能です。友達と一緒に出かけて魔法を鑑賞し、多様なキャラクターや魔法動物との出会いも楽しめるでしょう。さらに踏み込めば、チームによる戦闘要素を持ったプレイ、魔法使いとしてのスキルツリーを構築することもできます。非常に多層的な楽しみ方を用意しました。
——ハリー・ポッターは日本でも人気な作品ですが、欧米の方がより人気が高いように感じます。日本では「ドラゴンクエストウォーク」など、位置情報ゲームの参入も増えています。この状況で、どのように存在感を示しますか。
ヴィフィアン氏 : ハリー・ポッター: 魔法同盟のプレーヤー層を考えると、1層はハリー・ポッターファン。もう1つの層は大勢のPokemon GOプレーヤーです。できればPokemon GOから移行したり、どちらもプレイしてくれることを期待しています。ある調査によれば、ゲームプレーヤーは平均2.2タイトルのゲームをプレイしているそうなので、両方プレイしてくれると嬉しいですね。
ナイト氏 : 大ヒットになればと期待しています。ハリー・ポッターは日本でも大人気と聞いていますし、世界にあるハリー・ポッターのテーマパーク3つのうち1つは日本にあります(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン内にある「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」)。会場の様子をビデオで拝見しましたが大盛況でした。きっと皆さんに訴求できる作品だと考えています。
PORTKEY GAMES, WIZARDING WORLD, HARRY POTTER: WIZARDS UNITE, characters, names and related indicia (c) and (tm) Warner Bros. Entertainment Inc. Publishing Rights (c) J.K. Rowling. (c)Niantic, Inc. All Rights Reserved (s19)
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