Microsoftは、現行では月額1.99ドル(日本では249円)で50GBの容量を利用している個人向け「OneDrive」ユーザーの容量上限を引き上げる。これらのユーザーは今後、月額は変わらず1.99ドルのままで、100GBのクラウドストレージを利用できるようになる。Microsoftによると、これらの追加容量はユーザーが何もしなくても、ユーザーアカウントに「間もなく」追加されるという。
また、Microsoftはようやく、一般消費者向け「Office 365」の加入者が追加料金でOneDriveの容量を増やせるようにする。海外で提供している「Office 365 Home」「Office 365 Personal」サブスクリプションでは、今でも追加料金なしでユーザー1人あたり1TBのOneDrive容量を利用できる。これらのユーザーは月額1.99ドルで容量を200GBずつ増やせるようになり、月額9.99ドル(約1070円)で最大1TBの容量を利用できる。新たに利用可能になる容量は最大で合計2TBだ。
「Microsoft 365」担当ゼネラルマネージャーのSeth Patton氏によると、これらの新しい追加容量オプションは「今後数カ月以内」に世界中で利用可能になるという。
Microsoftはまた、一般消費者向けOneDriveに新たなセキュリティ機能「OneDrive Personal Vault」を追加する。Personal VaultはOneDrive内の保護領域で、ユーザーは指紋や顔、PIN、「Microsoft Authenticator」アプリ、またはメールやSMSで送信されたコードなど、2段階目のID認証情報がなければファイルにアクセスできない。一定の時間にわたって操作がなかった場合、Personal Vaultは自動で再度ロックされるが、ユーザーはこのロックされるまでの時間を設定できる。
ユーザーは、OneDriveのモバイルアプリを使用してドキュメントをスキャンしたり、画像や動画を撮影したりした後、カメラロールを通さずPersonal Vaultに直接保存できる。
Microsoftは、まずカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで、ウェブ版「OneDrive」、モバイルのOneDriveアプリ、「Windows 10」搭載PC向けOneDriveを利用しているユーザーを対象に、Personal Vaultの提供を「近く」開始する。2019年末までにすべてのウェブ版OneDrive、モバイル、Windows 10ユーザーにPersonal Vaultを提供開始する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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