「Android」のセキュリティキー機能、「iOS」端末でのGoogleログインにも対応

Catalin Cimpanu (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦 (ガリレオ)2019年06月13日 10時42分

 Googleは4月、「Android」ユーザーがノートPCやデスクトップPCからGoogleアカウントにログインする際に、スマートフォンをハードウェアセキュリティキーとして利用できる画期的な技術を発表した。

提供:Google
提供:Google

 当初、この技術を利用できるのは「Chrome OS」「macOS」「Windows 10」搭載のコンピューターだけだった。だが、Googleは米国時間6月12日、この技術の対応範囲を「iOS」デバイスにまで拡大したと発表した。

 これにより「iPhone」や「iPad」のユーザーも、iOSデバイス上でGoogleアカウントにログインする際に、(サブ機として所有していれば)Androidスマートフォンをセキュリティキーとして利用できるようになった。

 今回発表された技術の仕組みは、Googleが4月の「Google Cloud Next '19」カンファレンスで発表したものと基本的に同じだ。

 ユーザーがこの技術を利用するには、iOSデバイスとAndroidデバイスの両方でBluetoothを有効にする必要がある。これによりiOSデバイスで開始されたGoogleアカウントへのログイン動作を、Androidスマートフォンで認証できるようになる。

 iOSデバイスでのログインにおける唯一の違いは、ログイン動作を管理するソフトウェアにある。デスクトップPCやノートPCでは、「Android」端末に組み込まれたセキュリティキーを、FIDOの「CTAP2」プロトコルベースを用い、Bluetooth経由でやり取りする手段として「Chrome」ブラウザーが用いられていた。

 だが、iOSには本来の意味でのChromeブラウザーがないため(iOS版Chromeは実際には「WebKit」を用いており、要するに「Safari」のカスタマイズ版という位置づけだ)、Chromeブラウザーの代わりに「Google Smart Lock」アプリを使用する。そのため、この機能を使うユーザーは、同アプリをiOSデバイスにインストールする必要がある。

 AndroidスマートフォンをiOSデバイスのセキュリティキーとして使用するための設定で疑問点があるiOSユーザー向けに、Googleは「Google Security Blog」に掲載した12日の記事でやり方を説明している。

 なお、この組み込みセキュリティ機能をサポートするのは、「Android 7.0 Nougat」以降を搭載するAndroidデバイスに限られる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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