電子チケット「ticket board」、“切り替わるQRコード”で不正防止する入場アプリ

　電子チケットサービス「ticket board」を運営するボードウォークは6月14日、「チケット不正転売禁止法」施行にともない、不正防止に役立つ入場専用アプリ「LIVE QR」の提供を開始したと発表した。

　

　ticket boardではこれまで、電子チケットの特徴を生かして「購入時の同行者の指定」や「公演直前の座席通知」など、さまざまな角度からチケットの不正転売対策を講じてきたという。チケット不正転売禁止法施行にともない、さらに強化した防止策をもつ電子チケットアプリであるLIVE QRを開発し、提供を開始した。

　同アプリでは、不正転売を「牽制」「抑止」「検知」する機能を加えることで、未然に防ぐことが可能なシステムを構築。特徴的な機能として、キャプチャを抑制する「切り替わるQRコードによる認証」と個人を特定する「顔写真の登録」（任意）に加え、「ネットワーク障害の対策」もカバーしているという。

　期限付き会員QRコードによる認証では、一定時間ごとにQRコードが切り替わり変化することで、事前にキャプチャされたQRコード画像による入場を抑止（最新のQRコードのみ有効）。さらに、円を常に周回する動きにより、キャプチャ行為を牽制する。QRコード自体は暗号化されており、偽造がしにくいという。

　

　顔写真の登録については、アプリを起動した上で撮影した写真のみ登録可能（任意）。顔認証登録が必須の公演の場合、申し込み中の写真変更ができないことから、顔写真の登録は不正転売の抑止に役立てられる。さらに、心理的な抑制と物理的な検知に役立つという。

　ネットワーク障害への対策は、過去に電子チケットが利用できなくなるという事態が発生したことを受け、新たに「公演前日にダウンロードを促すメール」を配信し、リスクを軽減している。なお、同アプリでは、前日に一度でもQRコードを表示していれば、当日オフラインであっても入場が可能だという。