華為技術(ファーウェイ)との関係を断った2つの技術標準化団体は、かなり短期間に心変わりをしたようだ。
1週間前の米国時間5月24日、苦境に立つファーウェイに対し、Wi-Fi Allianceは参加を「一時的に制限」し、SD Associationは組織から除名したとされた。だが今週、ファーウェイの社名は、Wi-Fi AllianceとSD Associationはそれぞれの会員リストに再び掲載された。
Wi-Fi AllianceはWi-Fi技術の推進や製品の認証を行い、SD AssociationはSDカードなどの業界標準を策定する。除名された場合、ファーウェイはこれらの技術を使えなくなるわけではないが、将来の標準規格の開発について発言権を失うことになる。
SD Associationの広報担当者は、メールで以下の声明を出した。「ファーウェイの会員の地位はけっして取り消されたわけではなく。米商務省の命令の順守を保証するために一時的に修正された。(中略)ファーウェイの社名は、その前から技術的問題が理由で当団体のウェブサイトから消えていた」
Wi-Fi Allianceも同じ考えで、ファーウェイの会員の地位は「取り消されていない」とメールで述べた。特定の活動へのファーウェイによる参加は、商務省の命令を順守するために「一時的に制限された」という。
半導体の標準化団体JEDECとBluetoothの標準化団体Bluetooth SIGも、ファーウェイを元の地位に戻したとCNET Espanolが報じた。
トランプ政権は5月15日、ファーウェイに対する米国製品の供給を事実上禁止した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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