ホンダ、小型EV「Honda e」のサイドミラーはカメラ式--2020年発売に向け予約受付中

 本田技研工業(ホンダ)は、欧州で2020年春に発売する予定の小型電気自動車(EV)「Honda e」について、カメラ式サイドミラー「Side Camera Mirror System」を標準装備にすると発表した。

カメラ式サイドミラーが標準装備(出典:ホンダ)
カメラ式サイドミラーが標準装備(出典:ホンダ)

 Honda eは、ホンダが3月のジュネーブ国際モーターショーでプロトタイプ車を披露したEV。プロトタイプ車の側面にはサイドミラーが存在せず。カメラが取り付けられていた。今回ホンダは、このカメラ式サイドミラーをHonda eの量産モデルに標準搭載するとした。

 カメラでとらえた映像は、車内のダッシュボード両端にそれぞれ設ける6インチ画面へリアルタイム表示する。画面の表示輝度は周囲の明るさによって自動調整するため、天候の悪いときや夜間でも見やすく、ギラついて眩しいこともないという。また、サイドミラーよりもコンパクトで車幅からはみ出さない。

カメラで映像をとらえる(出典:ホンダ)
カメラで映像をとらえる(出典:ホンダ)

 レンズには撥水コーティングを施し、水滴の付着を防ぐ。サイドミラーと違って窓ガラス越しには見ないので、雨の日でも水滴と無縁なクリアな視界が確保できるだろう。

雨や夜でもクリアな視界(出典:ホンダ)
雨や夜でもクリアな視界(出典:ホンダ)

 Side Camera Mirror Systemで確認できる範囲は、標準と広角の切り替えが可能。通常のサイドミラーに比べ、死角は標準で約10%、広角で50%少ない。後退時には、後方を確認しやすいよう見る方向を調整するとともに、画面にガイドラインを表示する。

死角を減らす(出典:ホンダ)
死角を減らす(出典:ホンダ)

 このカメラ式サイドミラーは、安全性を高めるうえ、空力性能も向上するとしている。空気抵抗は一般的なドラミラーに比べ約90%少なく、Honda e全体で約3.8%の減少になるそうだ。さらに、高速走行時の風切り音も小さくなる。

空力性能も向上(出典:ホンダ)
空力性能も向上(出典:ホンダ)

Side Camera Mirror Systemの紹介ビデオ(出典:ホンダ/YouTube)


 量産モデルの詳細は、2019年の後半に発表する。現時点で明らかにされているスペックは、フル充電だと200km以上走行し、30分の急速充電でバッテリ容量80%の充電が可能という程度。

詳細なスペックは不明(出典:ホンダ)
詳細なスペックは不明(出典:ホンダ)

 米CNETの報道によると、当初のカラーバリエーションは「Platinum White Metallic」「Crystal Black Pearl」「Crystal Blue Metallic」「Modern Steel Metallic」「Charge Yellow」の5色だという。

 現在ホンダは、Honda eの購入予約を英国、ドイツ、フランス、ノルウェーで受付中。実際の注文は、2020年の終わりより受け付ける。購入予約の申し込み件数は明らかにしていないが、情報配信用の登録は2万5000件以上あったとした。

Honda eの紹介ビデオ(出典:ホンダ/YouTube)


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