exiiiは5月28日、VR触覚デバイス「EXOS Wrist DK2」の価格を従来の60万円から30万円に値下げすると発表した。
EXOS Wrist DK2は、手首に装着することでVR内のオブジェクトに“触れる”ことができる触覚デバイス(詳細はこちらの記事)。もともと製造業でのデザインレビューや作業トレーニングなどの用途向けに開発され、大企業を中心に導入されているという。しかし、本体以外にも「Oculus Rift」や「HTC Vive」といったVRヘッドマウントディスプレイのほか、高いグラフィック性能を備える高性能PCを揃える必要があり、導入にはハードルが高かったという。
2019年に入り、「Oculus Quest」など、6DoF(トラッキングによりVR内を移動可能。3DoFは位置は固定されたままで首の動きに追従する)に対応し、PC不要で使用できるスタンドアロンタイプのヘッドセットが普及価格帯で登場。触覚を扱うための環境が整いつつあることから、同社では触覚技術を広く普及させる好機と捉え、大幅な値下げに踏み切ったとしている。
exiiiによると、Oculus Questとの接続テストにてEXOS Wrist DK2が動作したことを確認できたため、近日中に対応予定としている。Questと接続することで、PCとのケーブルにとらわれることなく、歩き回りながらVR内のオブジェクトやキャラクターに“触れる”ことが可能になる。
また、今回の値下げとあわせて、触覚ハードウェア・アプリケーションの制作サービス「EXOS Custom Studio」を開始する。同社は、簡単に触覚を実装できるSDKを公開しているが、それでも「通常では扱わない触覚という感覚をどのように実装するのが良いのか悩む」という声があるという。
そこで、顧客の要望をヒアリングし、現実的な実装方法の提案、実際のハードウェア・アプリケーションのカスタマイズや制作までを一貫して提供するEXOS Custom Studioを開始したとしている。
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