Bill Gates氏が夏のお薦め書籍を公開するのは、毎年の恒例行事だ。Gates氏は米国時間5月20日、Gates Notesブログで最新のお薦め書籍を紹介した。
Gates氏は、「私は最近、十月革命直後のソビエト連邦や戦時中の米国、私たちの経済システムの世界的な再評価など、大変革に関する複数の書籍に魅力を感じている(大変革は、お薦め書籍の1冊のタイトルでもある)」と述べ、これらの書籍の多くが破壊の概念を扱っていることに言及した。
Jared Diamond氏のUpheavalは、一連のケーススタディを通して、「国家が内戦や外国の脅威、全体的な低迷などの実際の課題にどのように対処してきたのか」を深く掘り下げている。Gates氏は、読了後に問題を解決する人間の能力について楽観的な気分になったと述べた。
Rose George氏のNine Pintsの内容は、『A Journey Through the Money, Medicine, and Mysteries of Blood』(お金と医学、そして血液の謎をめぐる旅)という副題を見れば、内容の察しがつくはずだ。極めて興味深い事実がいくつも紹介されているので、読了後は血液に対する見方が一変するはずだ」(Gates氏)
進路を変えて、Amor Towles氏の「A Gentleman in Moscow」でフィクションの世界に足を踏み入れてみよう。このベストセラー小説の主人公は、1920年代にモスクワのホテルで軟禁生活を送っていた裕福なAlexander Rostov伯爵だ。Gates氏は、「楽しくて独創的で、驚くほど陽気」と評した。
Michael Beschloss氏のPresidents of Warの題材は、米国大統領の複雑な歴史、そして、米英戦争やベトナム戦争など、米国が関わってきたさまざまな争いだ。Gates氏は、「Beschloss氏の幅広い視野のおかげで、読者は大統領のリーダーシップについて、重要かつ分野横断的な教訓を引き出すことができる」と述べた。
Gates氏は、Paul Collier氏のThe Future of Capitalismに書かれているすべてのことに同意するわけではないが、「開発経済学者としての経歴を生かして、賢明な視点から資本主義の今後の方向性を論じている」と述べた。Gates氏は、今日の資本主義をめぐる諸問題の優れた分析としてこの書籍を推薦した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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