日本事務器(NJC)は5月15日、食産業全体の持続可能性をサポート「fudoloop(フードループ)」を5月28日より提供開始すると発表した。
近年「食」を取り巻く環境は、国内の人口構造変化などに伴い「市場規模の縮小」や「生産者の減少」といった理由から大きく変化しており、食産業の持続可能性が社会的な課題となっているという。
そこで同社では、食のサプライチェーンにおいて需要と供給のバランスが保たれることがキーファクターのひとつであると考え、「食産業の生産現場の見える化から始まる持続可能なサプライチェーンの構築」をコンセプトに、食産業全体の持続可能性をサポートするfudoloopを提供する。
同サービスの名称は、「日本の風と土と、それらによって形成された人とその風土で育った美味しい作物が、これからもずっと持続的に循環し続けるように」という願いを込め、食品(food)と風土(fudo)がかけられている。
今後、3年間で青果卸売業者を通じての利用を含めて、生産者1万5000名規模での利用を目標にしている。
また、同サービスを通し、食産業に関わる全てのステークホルダー(生産者・青果卸売業者・小売業者・消費者)が「豊か」になるための「価値」を各ステークホルダーと共創することを目指す。
第一弾として、生産者と青果卸売業者の販売担当者との取引において、青果物の出荷情報を共有するための「出荷コミュニケーションを中心としたサービス」を、青果卸売業者向けに提供する。生産者からの出荷情報と小売業者からの注文数および、産地や特色など希望条件を把握し、適正価格で取引きすることを支援する。
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