Amazonは、学用品や子供用アクセサリーに違法なレベルの鉛とカドミウムが含まれないようにするため、品質管理基準を向上させることに合意した。
ワシントン州のBob Ferguson司法長官は先週、調査によりAmazonで販売されている数十の商品から法的な基準を上回る量の有害な金属が検出されたことを受け、同社が改革に同意したと述べた。合意の一環として、Amazonは今後の環境保護の取り組みへの資金として70万ドル(約7700万円)を司法長官のオフィスに支払う。
Ferguson司法長官は声明で、「親として、私が子供のために商品を購入する際、その商品が安全であってほしいと思う」とし、「すべての小売業者は、販売する商品が絶対にワシントン州の子供たちに対して脅威とならないようにしなければならない。それを怠った場合は、私のオフィスから通達を受けることになる」と述べた。
健康上のリスクにより子供向け製品に含まれる鉛やカドミウムを禁じる法律に違反したと見なされた商品には、漫画のキャラクターがあしらわれたものや豪華な外装のもの、明るい原色のものなどがあった。法定制限の80倍以上の鉛を含むパーツが使われているペンケースもあった。法定制限のおよそ29倍のカドミウムを含むものもあった。
今回の調査結果を知らされたAmazonは、有害な商品の購入者に連絡を取り、合計で20万ドル(約2200万円)以上を返金した。
Amazonの広報担当者は、「顧客の安全性がAmazonの最優先事項だ」と述べた。「当社は販売パートナーと緊密に連携し、Amazonのストアで販売される学用品や子供用アクセサリーが安全であることを確かめるとともに、これらの製品の安全性を検証するプロセスの改善を継続しようとしている。当社は顧客の安全性を向上させるために、司法長官や他の機関と継続的に協力することを歓迎している」と説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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