物心ついたときにはPCやインターネットが普及していて、当たり前のように使って育った世代はデジタルネイティブと呼ばれる。同様に、スマートフォンとともに成長した世代はスマートフォンネイティブだ。このルールが適用されれば、今ICTを使い始めた世代はスマートスピーカーネイティブとされるだろう。
そんな子どもたちが自らスマートスピーカーの仕組みを学べるSTEM教材として、スマートスピーカー自作キット「Chatterbox」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Chatterboxは、ボール紙のボディを組み立てて作るスマートスピーカー。コントローラー用の「Raspberry Pi 3B」やスピーカー、マイク、電源ユニット、ソフトウェアなど、動かすのに必要なものがすべて同梱され、7歳以上であれば簡単に作って使えるという。
ビジュアルプログラミングでスキルを開発するツール、「Chatterbox Skill Builder」も用意されている。これを利用すれば、音声コマンドに応じて天気予報を答えたり、照明を制御したり、音楽を流したり、メッセージを送信したりでき、ただ使うだけでなく、音声アシスタントの動作原理を楽しく学べる。
プライバシー保護に重点が置かれており、周囲の音は上部に設けられたボタンが押されない限り拾わない。データ収集もせず、広告も配信しないそうだ。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月6日まで。記事執筆時点(日本時間5月13日15時)でキャンペーン期間は54日残っているが、すでに目標金額1万ドル(約109万7200円)の3倍近い約2万8000ドル(約307万2160円)の資金を集めている。
Chatterboxの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス