Aniqueは5月8日、アニメやマンガ、ゲームといったコンテンツのアートワークを所有・売買できる新サービス「Anique(アニーク)」を開始すると発表した。第一弾は「進撃の巨人」を取り扱う。
Aniqueは、NFT(Non-Fungible Token)という、トークンごとに代替不可能な価値を紐付けられるブロックチェーン技術を用いることで、デジタルアートワークの所有権をユーザーに付与するサービス。それぞれのトークンには、アートワークを所有していることを証明する「オーナーID」が付与され、所有した履歴をブロックチェーン(イーサリアムのパブリックチェーンを採用)上に記録することができる。
実物のアート作品と異なり、劣化なくコピーできてしまうデジタル作品だが、オーナーIDによりデジタル作品の“所有”を実現するという。同社によると、著作権はクリエイターや製作委員会が保管し、アートワークの元データ(PSDファイルなど)は、流出を防ぐため購入者を含め公開しないようだ。
その代わり、購入者はウェブサイトなど閲覧モードで高解像度の絵を鑑賞(ダウンロード不可)したり、購入者特典コンテンツを閲覧したりできるほか、アートワークと同じ絵の額装セル画(セルフィルムに印刷した複製原画、購入者1人につき1点まで)を別途購入し、物理的に所有することも可能。また、Aniqueのプラットフォームを介する(オークションや抽選販売を想定)ことでオーナーIDを売買することもでき、その際、売買金額の一部が製作者に還元されるという。
取り扱うコンテンツは、日本のアニメやマンガ、ゲームを中心としたアートワーク。現在人気を博しているコンテンツだけでなく、すでに放送や販売が終了した眠っている資産も対象となる。
まず、第一弾として、原作の単行本累計発行部数8000万部を誇るアニメ「進撃の巨人」のアートワーク26点分のデジタル所有権を抽選販売(受付期間は5月8日〜5月20日)する。価格は、デジタル所有権が1万円(税別) 、デジタル所有権+額装セル画が6万円(税別、配送費別途)。進撃の巨人のアートワークは、すべて講談社および、進撃の巨人製作委員会の公認のもと提供されるとしている。
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