スリランカ、爆発受けソーシャルメディアを一時ブロックとの報道

Leslie Katz (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年04月22日 08時28分

 スリランカで、イースターにあたる現地時間4月21日に複数の場所でほぼ同時に爆発が起き、多数の死者と負傷者が出た。このことを受け、スリランカでソーシャルメディアへのアクセスが一時的に遮断されているようだ。

スリランカ
提供:Getty Images

 報道によると、カトリック教会や高級ホテルなど8カ所で相次いだ爆発により、200人以上が死亡し、数百人が負傷して病院に搬送されたという。爆発が起きたのは現地時間午前8時45分頃。スリランカのRuwan Wijewardene国防担当国務大臣は、テロ事件だと述べた。

 スリランカのRanil Wickremesinghe首相は21日、容疑者7人を拘束したと報道陣に話した。また、この暴力的行為がインド南端の小さな島国であるスリランカに不安定な情勢をもたらすことを危惧していると述べた。

 The New York Timesによると、スリランカ政府は、この攻撃に関する偽情報の拡散を防ぐために、主要なソーシャルメディアやメッセージングサービスをブロックしたという。Wickremesinghe首相は爆発後に、「未確認情報や憶測は拡散しないでほしい」とツイートしている。

 スリランカ在住のRoshni Fernando氏は、「もしあなたのメッセージに私がリプライしなければ、それは『WhatsApp』と『Facebook』がスリランカで遮断されているようであるためだ」とツイートした。同氏はThe Washington Postに対し、自分はロンドンで育ったが最近スリランカに居を移しており、今回攻撃を受けた首都コロンボ在住だと伝えた。

 「ここでは現在、SMSを通じてのみ通信できる。あるいは、もしかしたらTwitterも使えるかもしれない」とFernando氏は述べ、YouTubeとInstagramにもアクセスできないと述べた。ソーシャルメディアでは、「Snapchat」や「WhatsApp」などのアプリで友人や家族と通信できているとするユーザーもいるようだ。

 またスリランカ政府は爆発後、全土に夜間外出禁止令を出した。「政府はこの事態の収拾に向けて迅速に対応している」と Wickremesinghe首相はツイートした。

 世界中の政治家や宗教的指導者が21日、追悼と非難の意を表明した。ローマ法王フランシスコも、毎年恒例のイースターのメッセージの最後で、多数の死傷者を出したこの事件に触れた。

 ニュージーランドのJacinda Ardern首相は、この「破壊的な」攻撃を非難し、3月15日にニュージーランドのモスク2カ所で起きた銃乱射事件に言及した。容疑者がFacebookを利用し、多数の死者が出た銃乱射事件を生中継したことを受け、Facebookはライブ動画を配信できるユーザーを制限することを検討すると述べていた

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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