最近話題に上ることが増えてきた、自動で決済する無人店舗。そうした店舗で利用できる技術とソリューションの展示もあった。カメラが設置されたテーブルの上に商品を置くと、個別の商品を認識して商品情報と数量を画面表示し、決済できるというもの。これはレジの自動化にも使えそうだが、ある意味基礎的な技術と言える。
こうした技術を応用した展示が、自動決済機能が付いた飲料の自動販売機だ。具体的な利用手順は、まず自動販売機に掲示されたQRコードをスマートフォンのWeChatアプリで読み取り、自販機のドアが解錠されたら手で開いて商品を取り出す。冷蔵庫内には商品を常時監視しているカメラが設置されており、利用者が何を取り出したかを瞬時に認識する。ドアを閉めるとWeChatの画面に商品の情報が表示され、そのままWeChat Payで決済できる、という流れだ。
そのほか、身に付けている衣類、靴、バッグなどをカメラで認識してその種類を画面に表示するアパレルショップ向けの技術、カメラと赤外線センサを使って身長や骨格だけでなく、血管のわずかな収縮を検出して心拍数も推測するデモも展示していた。これらを組み合わせれば、建物に入るだけで体格や体質を解析し、個人に完璧にフィットする洋服や靴をAIが提案しつつ、実際の商品を身に付けた仮想映像をAR表示し、気に入ったらその場で電子決済して買える、というような無人店舗が登場することになるのかもしれない。
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