「Office 365」が「Chromebook」で使えるのに、まだWindowsが必要? - (page 2)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2017年12月18日 07時30分

 それに、ChromebookでOffice 365を使うのにCodeWeaversの「CrossOver」のような特別なソフトウェアは必要ない。Androidアプリをサポートする「Chrome OS」搭載のChromebookに「Google Play Store」からOffice 365をダウンロードし、サブスクリプション料をMicrosoftに支払えば、作業を開始できる。

 Officeを使えるだけでなく、Chromebookに備わる他のすべてのメリットも享受できる。Chrome OSはWindowsより安全だとされている。Chromebookには、ほぼ6週間ごとに最新のセキュリティパッチと新機能を提供する更新がある。また、Chromebookの使い方はウェブブラウザを使うのと同じように簡単だ。

 さらに、筆者が最近気に入っている機能は、Chromebookは紛失したり浴槽に落としてしまったりしても、新しいChromebookを購入して自分のGoogleアカウントでログインするだけで、使っていたアプリ、文書ファイル、設定などのすべてを取り戻せることだ。数分でデスクトップが復活し、準備万端になる。

 最後に、Chromebookは数万円で購入できる。もちろん、Microsoftは新しい「Windows 10 S」が素晴らしいものになると請け負っている。だが、筆者から見れば、このOSはMicrosoftの過去最大のOSでの失敗である「Windows RT」の生まれ変わりだ。

 もちろん、Windowsでしか稼働しないソフトウェアもある。だが、そうしたソフトウェアを除けば、ユーザーがWindowsを必要とする理由は少なくなっている。Microsoft自身がここ数年、製品ではなくサービス事業へとシフトしている。そして、同社はOfficeもマルチOSサービスモデルに完全に移行しようとしている。

 要するにMicrosoftは、人々がWindowsを使い続ける最大の理由であるMicrosoft Officeを解放したのだ。Windowsより安全で信頼性も高く、安価なChromebookでOfficeを使えるのであれば、使わない理由はないだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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