NetLED、岡山県の商店街でIoTスマート照明の実証実験--照明が人に追従

 IoTデバイス制御システムを開発するNetLEDは6月26日、岡山県津山市本町3丁目商店街で「フルカラーIoTスマート照明」の実証実験を開始すると発表した。6月25日から1年間の予定で実施する。


待機時は、気温情報に連動したカラーで商店街を彩る

人の通行に合わせて、白色の光が周りを取り囲むように点灯する

 実証実験は、Crewwが提供するスタートアップと大手企業のオープンイノベーションプログラム「crewwコラボ」を通じて実施するもの。商店街の既設街灯20カ所に「IoTスマート照明」を設置し、商店街の利用状況の可視化を中心に検証をし、最終的には住宅街や将来のスマートシティの街づくりに活用する方法を検証していく。

 IoTスマート照明は、複数台を1台のIoTセンサーでクラウド連携することができ、点灯した明かりが、人の歩行スピードに合わせ、人を取り巻くように追従し移動。夜間でも安心して通行できるため、防犯対策や省エネ効果も期待できるという。

 フルカラー照明によって、季節や天候情報を元に商店街内の雰囲気や光量をコントロール。居心地の良い空間を商店街利用者へ提供するほか、緊急時には、色を制御することで、照明による分かりやすい誘導機能や、インフォメーション機能としても使用していくという。

 スマート照明に音声や、LEDパネル連動など、サイネージ機能を取り込むことによって、商店街でのセール情報やイベント情報などにも活用し、商店街の活性化につなげていくとのこと。今後はさまざまなセンサを連携することで、車や二輪車の通行情報などを事前に察知し、通行する人々に色や音声を使った注意喚起にも利用する。

 故障など照明の遠隔監視はもちろん、センサ稼働情報や、照明稼働情報はビッグデータ化し、天候や時間帯による人流解析や車両通行解析に利用していくという。

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