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月と火星の重力を再現するデスク玩具「Moondrop」--物がゆっくり落ちる

 仕事中に考え事をしていると、手に持ったペンを無意識に回したり、意味もなくボールペンをノックし続けたりしてしまう。こうした手慰み行為は、集中の助けになることもあれば、ストレス解消に役立つこともある。それ専用のフィジェットトイやデスクフィジェットと呼ばれるデスク玩具が存在し、以前いじれる以外まったく役に立たない「Fidget Cube」を取り上げた。

 そうしたフィジェットトイの一種として、今回は月や火星の重力を再現する「Moondrop」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。


月や火星の重力を再現するフィジェットトイ(出典:Kickstarter)

 Moondropは、ボルトとナットのような形をした、68×18mmの小さな金属製デスク玩具。円柱の軸に短い円筒形のスライダが組み合わされており、円筒が軸に沿って動くようになっている。机などに立てて置き、上端までスライドさせた円筒を放すと、ストンと円筒が下へ落ちるだけのものだ。

 ただし、Moondropの円筒は単純に落ちるのではなく、地球、月、火星の表面で物が落下する速度を再現する。地球の重力を1とすると、月はその約6分の1、火星はその約3分の1と弱く、それぞれ物体の落下速度は地球に比べ遅い。Moondropの「Earth」は地球で、「Lunar」は月で、「Mars」は火星で物の落ちるようすを、デスク上で再現してくれる。


惑星によって異なる重力(出典:Kickstarter)
地球、火星、月での物の落ち方を再現(出典:Kickstarter) 地球、火星、月での物の落ち方を再現(出典:Kickstarter)

 スライダがゆっくりと落ちる仕組みは、レンツの法則を応用して実現させた。Moondropの軸内部には強力な磁石が組み込まれており、その周囲を銅またはアルミニウムで作られたスライダが落ちる際に移動すると、スライダに誘導電流が生ずる。この誘導電流はスライダの動きを妨げる方向の磁力を発生させるため、落下速度が遅くなるのだ。

レンツの法則を応用(出典:Kickstarter) レンツの法則を応用(出典:Kickstarter)

 さらに、惑星によって異なる重力加速度といった難しいことは抜きにして、Moondropは単純にスライドさせたり、転がしたり、2つを組み合わせて回したりしても楽しめる。

そのほかの遊び方(出典:Kickstarter) そのほかの遊び方(出典:Kickstarter)

 Kickstarterでの支援受付期間は日本時間3月31日まで。記事執筆時点(日本時間3月13日14時)でキャンペーン期間は17日残っているが、すでに目標金額5000ポンドの19倍近い約9万3000ポンドの資金を集めている。

ビデオ(出典:Kickstarter)

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