Airbnb、宿泊の枠を超える新サービス「Trips」を提供開始--体験ツアーやおすすめ情報も

Dara Kerr (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年11月18日 12時10分

 Amol Surveさんは2007年、Airbnbの最初のゲストになった。SurveさんはAirbnbの共同創設者であるBrian Chesky氏とJoe Gebbia氏のサンフランシスコのアパートに宿泊し、エアマットレスの上で寝た。しかし、その旅行は、単に寝る場所を確保することをはるかに超えた体験だった。その体験の本質は、地元の人々と一緒に時を過ごして、その人たちの暮らす都市について知ることだった。

 Airbnbは今、そうした体験をあらゆる旅行者に提供しようとしている。同社は米国時間11月17日、今後は宿泊仲介だけでなく、パーソナライズされたツアーや旅行計画も提供すると発表した。要するに、Airbnbが目指しているのは旅行代理店になることだ。

 Chesky氏は17日、ロサンゼルスのダウンタウンにある歴史的なオルフェルム劇場で開催したイベントで、「宿泊先の住宅は素晴らしい旅行の小さな一部分でしかない。われわれは総合的な体験を作り出す必要があることに気づいた」と語った。

 Airbnbは同日、新たなプラットフォーム「Trips」を提供開始した。ウェブサイトとモバイルアプリで、「Experiences」「Places」「Homes」などのサービスを提供する。「Homes」は同サイトの宿泊仲介を担う部分だが、「Experiences」と「Places」は新たに追加されたものだ。

 「Experiences」では、ゲストは地元のホストが開催する何百種類ものツアーから好きなものを選ぶことができる。これらのツアーには、数日にわたる旅行もあれば、短時間の冒険もある。そうした体験には、マリブでのサーフィン、ケープタウンでNelson Mandela氏について学ぶツアー、トスカーナでのトリュフ狩りなどが含まれる。Chesky氏によると、過半数のツアーは200ドル以下だという。

 「最大の目的は、地元のコミュニティーに溶け込むことだ。これらはただのツアーではない。実際に参加できるのだ」(Chesky氏)

 Airbnbは非営利団体が主催する「社会貢献体験」も提供している。この活動から得られた収益はすべて非営利団体に渡り、Airbnbは手数料を一切受け取らない。当初、「Experiences」は12の都市(東京、デトロイト、ロンドン、パリ、ナイロビ、ハバナ、サンフランシスコ、ケープタウン、フィレンツェ、マイアミ、ソウル、ロサンゼルス)で提供される。今後1年以内に50以上の都市が追加される予定だ。

 Airbnbの「Places」セクションでは、地元の人々が自分の住む都市について、旅行者にヒントやおすすめ情報を教えるほか、実際に会って交流する機会も提供する。レストランの予約もAirbnbを通してできるようになった。レストランとツアー、および宿泊先の予約はすべての同サイト上の旅程表に保存される。最終的に、Airbnbはフライトのほか、レンタカーや食料雑貨の配達などのサービスも追加する予定だと、Chesky氏は述べた。

 「これは文字通り始まりにすぎない」(同氏)


提供:Airbnb

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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