ラジオ局が作るIoTラジオ「Hint」--ニッポン放送、Cerevo、グッスマが共同開発 - (page 2)

「人の声がよく聞こえるように」チューニングした音作り

 HintのDSPには、“鉄板”と言われる「SILICON LABS Si4735」を採用。ニッポン放送技術者もイチオシのチップだという。スピーカーは、8cmのフルレンジユニットを上向きに配置した無指向性タイプ。このため音が全体に広がり、部屋のどこからでもクリアな音が聴ける。また、「人の声がよく聞こえるように」と、中音部分を重視したチューニングを施している。

 機能的な特徴では、ワイドFMに対応。既存の周波数帯域である76MHz~90MHzに加え、難聴対策や災害対策向けに割り当てられた90.1MHz~95MHzをカバーする。また、Bluetoothスピーカーとしても利用でき、ネットラジオなどの音源をスマートフォン経由で楽しむことができる。

 エンクロージャーにはアルミを採用。本体上部にはダイアルがあり、選局やボリュームの調整が可能。また、金属筐体でありつつ内蔵タイプのアンテナを採用。外部アンテナを接続するための端子も備えている。電源入力は、MicroUSBポートを使用し、ACやモバイルバッテリーで動作する。内蔵バッテリーも搭載しており、Hint単体で4~6時間の駆動が可能だ。

  • 本体上部に選局用とボリューム用のダイアルを備える

  • 本体の頭部には7セグメントディスプレイが配置されており、選曲中の周波数が確認できる

  • アンテナは内蔵タイプ(縦長い灰色の部分)

 販売は、当面クラウドファンディングのみで実施予定。需要を見極めるため、まずは500台での販売となる。価格は1台2万1500円(税込)。量産時には若干価格は上がるとしている。また、リターンも用意しており、初回限定カラーとしてシャンパンゴールドを用意するほか、ミニラジオ番組の音源提供、番組内で購入ユーザーの名前を提供クレジットとして読み上げるものもある。

 また、Hint2台の10万円のプランでは、ニッポン放送スタジオの見学会、局報(20秒のスポットCM)への参加、吉田アナウンサーからのお礼のハガキが届くという。さらに、Hint2台の30万円のプランでは、10万円のプランの内容に加えて、吉田アナウンサーと購入者2人だけの15分間のラジオ番組を制作するという。収録はプロのディレクターと放送作家で実施するとしている。

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