今回の端末ラインアップのうち、auが力を入れるのはauのオリジナルブランド「Qua」シリーズだ。Qua端末は、スマートフォンとタブレットを同期させることで力を発揮する。たとえば、スマートフォンで見ていたサイトや写真をタブレットに転送して続きを閲覧したり、スマートフォンに届いた着信やSMSなどをタブレットに通知したりできる。
「そろそろタブレットとスマートフォンを両方持って使い分ける時代がきているのではないか」と田中氏は説明する。
このほかにも、契約時の書類をまとめられる専用ケースを展開するほか、au公式アクセサリ「au +1 collection」では、2016年夏モデル向けのカバーやケースなどの定番品など総勢100点以上のアクセサリを順次発売する予定だ。
新サービスは、世界32の国・地域でデータ通信を日本と同じように使える「世界データ定額」を24時間980円で開始すると発表。日本で加入しているデータ定額プランの容量の範囲で海外でも同じように利用できるサービスで、従来の「海外ダブル定額」よりも大幅に安く利用できるようになる。
このほか、新たな会員制プログラム「au STAR」を発表した。会員向けに、ショップでの待ち時間を減らす対策として、au STARパスポート専用サイトからauショップの来店時間を予約できるようにする。
毎月1日分の世界データ定額利用料と、3カ月に1回エンタメコンテンツ1作分をプレゼントするほか、「誰でも割」(2年契約)を更新するとギフト券3000円分をプレゼントする。
さらに、auを4年以上の長期にわたり利用しているユーザー向け長期優待特典として「au STAR ロイヤル」を用意し、利用年数に応じて契約のデータ定額料金1000円(税抜)ごとに、「WALLET ポイント」を毎月最大100ポイントプレゼントする。たとえば4年以上のユーザーなら毎月20P、16年以上では100Pがもらえる。これは、総務省の要請でもある長期契約者に向けた施策の一環だ。
今回、料金を値引きするのではなく、ポイントで対応する理由について、「多数の調査をしたが、(値引きよりも)ポイントの方がいいという結果。例が悪いかもしれないが、(家族間など)料金で払う人と使う人は違うケースが多い。そういう場合に対応できない」と説明した。
今回の取り組みに至った背景について「正直に申し上げて、タスクフォースの影響で、3社間でお客様が流動しなくなっているのは事実。お客様は二極化している。お客様の声を本当に聞いているのか。ニーズにあった対応をしているのか。反省があって大きく変えていこうと考えた。急には変わらないこともあるかもしれないが、地道なところから会社を変えていくということ」と語った。
なお、KDDIは6月1日より「大きく、変わります」をテーマとしたauのテレビCM“三太郎シリーズ”の最新作「一寸法師、登場」を全国で展開する。CMに登場する一寸法師役の前野朋哉さんほか、松田翔太さん、濱田岳さんと菜々緒さんも会場に駆けつけ、華を添えた。
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