Julia Cordray氏は、人材採用の支援でキャリアを積んできた。そのため、人々がオンラインでの自分の評判、売り込み、そして、人格についてのレコメンデーションを管理するためのアプリを同氏が作ったとしても不思議ではない。
だが、酷評の的になるとは予想していなかった。
同氏の創設2年を迎えた会社はインターネットのいたるところで取り上げられたが、それは不気味でいじめを誘発するアプリを作ったという理由からだった。The Washington Postは、同アプリを「人を評価するYelp」と呼び、仕事やプライベート、恋愛関係において、ユーザーを褒めたり批判したりする機会を人々に提供する「恐ろしい」サービスだとした。しかも、その機会は、ユーザーの好むと好まざるとに関わらず提供される。Twitterでは、「People Vs. Peeple(人々対Peeple)」というアカウントまでも作られた。
このような批判のなか、Cordray氏は、ソーシャルメディアキャンペーンの標的となった。
「私の名前をGoogleで検索すれば、自分の評判を管理する場所としてソーシャルメディアが安全でない理由がすぐに分かる」とCordray氏は述べる。同氏は、Peepleのアイデアを2015年10月に発表した後、 殺すとの脅しを受けている。
同氏の無料アプリは現在、北米で「iPhone」向けにダウンロード可能となっている。しかし、それは、今なお良い考えなのだろうか?
Peepleが人々の神経に障ったのには違いない。同アプリは、インターネットの論理的な進化としては筋が通っている。映画のレビューがあり、次にレストラン、そして犬のシッターがレビュー可能となってきた。しかし、これは恐るべきことでもある。
ソーシャルメディアは、人々が自分のプライベートな出来事を公のレベルで共有できるようにした。それは、政治的な変革のツールになり、人々が知るのを助けた。また、ソーシャルネットワークは、人々の生活において最も破壊力のあるツールの1つにもなった。いじめ、偏見、人種差別に使われてきている。容赦ない嫌がらせの手段となり、人々の投稿によって、標的となった人の一部は自殺へと追い込まれている。
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