iPad用スタイラスAdonit「Jot Script 2」の使用感--Evernoteとのコラボ製品の第2世代 - (page 2)

河部恭紀 (編集部)2015年08月15日 10時00分

 では、Jot Script 2の書き味はどうだろうか?Jot Script 2を「Penultimate」で使ってみた。Penultimateは、EvernoteのiPad用デジタル手書きアプリで、同サービスの同期機能や検索機能を活用することができる。

 結論から言うと、紙にペンで文字を書くのと同じようにスラスラと思いのままにiPad上で文字を書くというのはなかなか難しい。インクの出力(ディスプレイ上で線を描くこと)がペン先の動きに追いつけず、線が意図せぬところに描かれたり、欠けたりすることがある。きれいな文字を書こうとすると、どうしても丁寧にゆっくりと大きめのストロークでJot Script 2を動かす必要がある。

 しかし、初代モデルと比べて精度は向上している。Jot Script 2と初代モデルを使って同等の速度で筆記した場合、文字が判別不能となってしまうことは、Jot Script 2の方が少なくなっている。

初代Jot Scriptのペン先(上)とJot Script 2のペン先(下)
初代Jot Scriptのペン先(上)とJot Script 2のペン先(下)

 Adonitによると、同社独自のPixelpoint技術を搭載したJot Script 2のペン先は、最新の技術により精度も安定性も高くなり、より優れた書き味を実現しているという。

 新しいPixelpoint技術は、主に「精度」と「電池節約」という2点で改良されているとAdonitは述べている。精度については、ハードウェアとソフトウェアのコンビネーションにより向上しているという。ペンの中にはセンサがあり、使用角度を判断して自動的に最適な位置にインクを出力することができると同社は述べている。

 ペン先には硬質な素材が使用されているため、iPadのディスプレイ上では滑る感じがする。もう少しグリップがあっても良いかと思うが、文字の筆記を主な用途として考えた場合、問題にはならないだろう。

 Jot Script 2は、4月の発売以来わずか2カ月間に全世界で3万本が販売されたという。Evernoteとのコラボ製品であるJot Script 2には、Evernote会員6カ月分のコードが付属している。「iPad 4」「iPad Air」「iPad mini」「iPhone 5」以降に対応しており、Adonitが「Jot-Ready App」と呼んでいる対応アプリである「Penultimate」などに接続すると、パームリジェクション機能が利用可能になる。

Jot Script 2(左)と初代Jot Script(右)
Jot Script 2(左)と初代Jot Script(右)

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