Apple Musicでプラン選択をした次の画面では、自分の音楽の好みをバルーン型のインターフェースで設定する。これはBeats Music時代と同じような仕組みで、まずは好みの音楽のジャンル、次に好みのアーティストを選択する。
バルーン型のインターフェイスは、1度タップすると大きくなり、2度タップするとさらに大きくなって、好みの度合いを変更できる。また聴かないジャンルやアーティストは、3秒間バルーンをタップし続けると削除できる。
ちなみに、このインターフェースは、初期設定後も左上の「アカウント」のアイコンをタップし「好きなアーティストを選択」をタップすると後からも設定できる。
また、好きなアーティストの設定の他に、アーティストやキュレーターの「フォロー」という機能もある。前述のバルーンで設定した「お気に入りのアーティスト」や、Apple Musicのアルバムや楽曲を自分のライブラリに追加すると、そのアーティストを自動的にフォローする。
アーティストやキュレーターをフォローすると、「Connect」タブに最新の投稿が表示されるようになるほか、お気に入りのジャンルとともに「For You」タブのセレクションに影響してくる。
加えて、音楽を聴いている際、アルバムやプレイリスト、楽曲にお気に入り(ハートマーク)をつけることができる。これらも音楽の好みをApple Musicに学習させる役割を担い、レコメンドの内容が変化していく。
Apple MusicのFor Youタブでは、前述の音楽の好みに応じて、聴くべきアーティストの入門編や、過去に発売されているおすすめのアルバムなど、自分が好みそうな音楽のレコメンドを行ってくれるようになる。この機能は使えば使うほどカスタマイズが進み、「アタリ」が多くなっていくだろう。
ただ、音楽の好みを学習しすぎると、新たな発見の意外性が薄れていくことも考えられる。そこでApple Musicでは、好みの音楽をきっかけとした「プレイリスト」による提案を行っている。
先日面白かったのは、「ハモンドB3オルガンの調べ」というジャズのプレイリストが出てきたことだ。
ジョン・パットンの「Latona」という楽曲から始まる1時間15分のプレイリストは、ハモンドオルガンのサウンドにフォーカスがあてられており、全盛だった1960年代、そしてそのサウンドが見直された2000年代後半の楽曲で構成されている。
こうした楽器にフォーカスしたプレイリストは、カタログ全体にアクセスできるApple Musicの特長を生かした楽しみ方と言える。半分は知っている曲だったが、それでもアーティストや収録アルバムにアクセスし、プレイリストをきっかけに新しい音楽に出会うことができる体験が面白かったのだ。
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