各キャリアが“守り”の戦略を強めていく中、注目されているのが、40代以上の年齢層を中心に支持を得ているフィーチャーフォンへの取り組みだ。2015年の春商戦でauが「AQUOS K」を投入して以降、Androidなどスマートフォンの基盤を用いた新しいフィーチャーフォンの開発が急速に進められるようになったからだ。
今回の各キャリアの発表においても、フィーチャーフォンに関する取り組みは大きな注目を集めていたが、その取り組み方はキャリアによって温度差があるようだ。
ドコモは今回、「AQUOSケータイ SH-06G」「ARROWSケータイ F-05G」と、プラットフォームにAndroidを採用したフィーチャーフォン2機種を投入しているが、いずれもLINEこそ利用できるものの、LTEやテザリングには対応せず、あくまで音声通話とメールのみの利用を前提とした、シンプルな端末であることを重視した内容となっており、アピールの度合いも控えめだ。
一方auは、AQUOS Kの新機種「AQUOS K SHF32」を発表。LTEへの対応はもちろんのこと、新たにVoLTEに対応させるなど、より機能を強化している。またドコモへの対抗からか、料金プランもフィーチャーフォンに近いものを新たに用意するなど、従来とは異なる新しいフィーチャーフォンと位置付け、攻めの姿勢を見せている。
そして、フィーチャーフォンに対して最も厳しい姿勢をとっていたのがソフトバンクモバイルだ。新製品の中にフィーチャーフォンが含まれていなかったことに加え、宮内氏もフィーチャーフォンに関して「少数は出していくが、本質的には必要ないのではないかと思う」と話すなど、あくまでスマートフォンへのシフトがユーザーにはベストという姿勢をとっている。そのため今後は、ショップにスマートフォンのエバンジェリストとなる人材を多く配置し、スマートフォンの利用拡大を進めていきたいとしている。
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