アップルの「Retina 5K」搭載「iMac」レビュー--プロの目にも印象的な美しさ - (page 4)

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2014年11月11日 07時30分

接続性とパフォーマンス

 ディスプレイ部分の背面には4基のUSB 3.0ポートと2基のThunderbolt 2/Mini DisplayPortの接続端子、SDXCカードスロット、ギガビットEthernetポート、ヘッドホンジャックが1列に並んでいる。これは2013年型の27インチiMacでも同じであり、いまだに目にすることができる5Kディスプレイ非搭載の27インチiMacとも同じだ。

 また250ドル追加すれば、デフォルトのAMD製GPUであるRadeon R9 M290X(GDDR5メモリを2Gバイト搭載している)を、「Radeon R9 M295X」(GDDR5メモリを4Gバイト搭載している)にアップグレードできる。

 新型のiMac Retina 5Kディスプレイモデルは、1テラバイトの「Fusion Drive」か256GバイトのSSDが同じ価格からとなっているものの、3テラバイトのFusion Drive(150ドルの追加)、あるいは512GバイトのSSD(300ドル)か1テラバイトのSSD(800ドル)に変更することもできる。メモリは4GバイトのDIMMを2枚装備した8Gバイトとなっているが、スロットは全部で4つあるため、16Gバイト(200ドル)か32Gバイト(600ドル)にすることもできる。

提供:Josh Miller/CNET
提供:Josh Miller/CNET

 2013年型iMacから変更されている内部ハードウェアは、AMD製の新しいR9グラフィックスカードのみであるため、パフォーマンスは本質的に同じはずであり、テストでも2013年型と2014年型はほぼ似通った結果となった。マルチタスクテストでは、ハイエンドのMac Proが著しい好成績を収めているが、それは同製品がIntelの「Xeon」プロセッサというプロフェッショナルグレードのコンポーネントを採用しているためだ。

 5K解像度のディスプレイを使ってゲームをしようと考えているのであれば、あまり高い期待を抱かない方がよいだろう。まずMacに対応したゲームはさほど多くない。これは特に新しいタイトルについて当てはまる。そして、われわれのお気に入りゲームのいくつか(「Bioshock Infinite」や「Metro: Last Light」など)を含め、既に利用可能になっているゲームでも、機能やグラフィックスオプションにしばしば制約が付けられている。

提供:Josh Miller/CNET
提供:James Martin/CNET

 さらに、「Windows」向けの4Kゲームをテストしてきた経験から言うと、たいていのシステムにとってゲームの解像度を1080p以上にするのは難しい。Origin PCの「Millennium」のような極めて性能の高いPCを用意するか、画質設定をかなり低くする必要があるだろう。

 われわれは5Kディスプレイ搭載iMacのテストとして、最新版の「Tomb Raider」をネイティブの5K解像度で画質設定を高にして実行してみたが、12.8fpsという結果に終わった。その後、解像度はそのままにして画質設定を低にしてみたところ19.2fpsになった。少しましになったが、それでもとてもプレイできるようなエクスペリエンスではなかった。ゲームの解像度を1920×1080ピクセルにして、画質設定を高に戻すと59.2fpsになった点を考えると、4倍以上の解像度がゲームのパフォーマンスに大きな負荷をかけているというわけだ。

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