MS「Xbox One」担当幹部に聞く--中古ゲームのサポートからプライバシー対策まで - (page 2)

--今後はKinectを常にオンにしておく必要があります。しかし、「リビングルームでこのカメラを使いたくない」という人がいるのは明らかです。

Henshaw氏：プライバシーを求める人には、プライバシーを守るためのモードを提供する予定です。またこうした問題は実際に、以前からウェブでも少し取り上げいます。Xbox Oneに同梱のKinectでも、同じ状況に直面することになるでしょう。このシステムは、Kinectをエクスペリエンスの不可欠な一部とする設計になっています。カメラを完全に取り外してしまうことはできません。しかし、カメラがオフでユーザーを認識できない状態にあるということについて、十分な安心感を得られるようなモードにシステムを設定できるようにする予定です。

--ケーブルテレビ会社や衛星放送会社からの何らかの制約によって、Xbox OneをTVコンパニオンとして使えなくなるということはあるのでしょうか。

Henshaw氏：わたしは、そのような体験をテレビ番組の入手手段に関係なく提供したいと考えています。人々が非常に多様な手段でテレビを見ていることをわれわれは理解しています。Hulu PlusやNetflixのようなインターネット配信アプリケーションでテレビを見ている人が増えつつあります。実際にそうしたアプリケーションは、現在Xbox 360で最も人気のあるサービスに数えられています。

　多くの人々は今でも、ケーブルテレビ会社や衛星放送会社と直接の有料契約を結んでいます。米国外ではこちらのほうが広く普及しています。ヨーロッパでは特に、多くの人々が無料の地上波放送を見ています。またネットチューナーも普及し始めており、IPベースのチューナーを使って、デジタル信号の中継を行っています。われわれは、これらすべてをXbox Oneと連携して使えるようにしたいと考えています・・・HDMI出力端子があれば、Xbox Oneでは対応することになっています。

--映画やテレビの視聴について言えば、Xbox 360でNetflixを使う際には、今でも有料の「Xbox Live Gold」の契約が必要になっています。ストリーミングボックスを提供しているほかのハードウェアメーカーは、こうしたことを行っていません。これをXbox Oneで変更する計画はあるのでしょうか。

Henshaw氏：発表できることはまだありません。

--KinectはXbox 360で最初に登場し、次に別のバージョンがWindowsでも使えるようになりました。新しいKinectは、買ってきてすぐにWindowsで使うことができるのでしょうか。

Henshaw氏：新しいKinectはXbox One専用です。この世代のKinectについて、ほかの「特色」はまだ発表していません。近いうちに言えることはこれですべてです。

--WindowsカーネルをXbox Oneで用いることは、開発者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。

Henshaw氏：非常に大きなメリットがあります。Xbox Oneにはいくつかの強力なサブシステムがあります。ゲーム開発者が自分のゲームタイトルを書き込むことができる、非常に予測可能で、驚くほど強力なゲームサブシステムがあります。もう1つのメリットは、SkypeやSnapモード、より一般的なアプリケーション体験によって、Windowsカーネルベースのメディア体験が得られる点です。その体験はこれまでにわれわれが作ったどんなものよりもWindows 8に近く、Xbox Oneでのより幅広いアプリケーション体験のための下地となるのは間違いありません。そして、そのことは既に明らかになっています。Windowsカーネルによって、開発者だけでなく、Microsoftにいるわれわれも、今までないスピードで技術革新を行えるようになります。

--では、6月下旬に行われるMicrosoftのBuildカンファレンスでは、Xbox One向けの開発について、もっと知ることができると期待してよいでしょうか。

Henshaw氏：Buildのアジェンダを知りませんが、それはないと思います。Buildは、Windowsそのものについて非常に前向きな考えを示す場になります。