重低音ヘッドホンの代表格「SOLID BASS」に新生モデル登場 - (page 2)

似て非なる新たなメカニズムを搭載、2トーンイヤピースも初採用

 今回はATH-CKS77Xのホワイトモデルで試聴。その前に、まずは本体をじっくり見ていく。SOLID BASSシリーズのインナーイヤーヘッドホンの構造は、主軸となる2つの機構から成り立っている。1つは重低音を出すメカニズムであり、もう1つはイヤピースの2段階調整機構である。本モデルでもその構造を踏襲しているため、一見すると外観上は前モデルと似ているのだが、内部の仕組みが進化したようだ。

 今回採用された、重低音を創出する新機構「エクストラチャンバーメカニズム」は、これまでの「サブチャンバーメカニズム」を発展させたもの。“サブ”では、本体の延長線上にもう一つの空気室(チャンバー)があったが、“エクストラ”では、空気室を本体とは別に設けたうえでドッキングしているのが大きな違いだ。これにより、音の密度を高め、大きな音響容積を確保することでキレのある重低音を実現している。なお、チャンバー部には高純度の無垢アルミ材を精密切削した素材が採用されており、不要振動を抑制して澄み切った音を再生する。

  • ハウジング上部にシルバーであしらわれたエクストラチャンバー部

  • 2トーンイヤピースを採用。ホワイトには赤と透明な白、ブラックには赤と透明な黒があしらわれている

  • 左が「ATH-CKS77X」、右が筆者手持ちの前モデル「ATH-CKS77LTD」(生産完了)

  • 横から見た写真。チャンバーメカニズムとイヤピースの違いに注目

 また、スタンダードポジションとディープポジション、2つの装着機構により音の密閉度と低域表現を調整できる「2ポジションポスト」は前モデルより継続。新たに2トーンカラーのイヤピースとなり、本体カラーと合わせた一体感が図られている。

 実際に、2つのポジションでそれぞれ着けてみると装着感的にはあまり差がなく、いずれも密閉度は高い。外の音が聞こえやすいのが“ディープ”、より密閉感があるのは“スタンダード”という印象だった。重低音をしっかり体感するなら“スタンダード”がおすすめだ。

  • イヤピースを導管の奥までセットしたスタンダードポジション

  • 導管の溝が少し見える、2段階目のディープポジション

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