「Google+」の成長とFacebookとの戦い--グーグル製SNSの真価を探る - (page 2)

Casey Newton (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年12月06日 07時30分

 Google+は、あなたの友達がオンラインで共有していることを表示するフィードだ。あなたの友達が「Google Play」ストアでアプリをダウンロードしたとしよう。すると、あなたが同じアプリを検索したときに、彼女の名前が中央に表示される。「Google Shopping」を検索した場合は、あなたの友達のレビューが一番上に表示される。彼らが検索して見つけたリンク先であなたの友達が+1をクリックすると、あなた自身が同じ話題についてクエリを実行したときに、それが表示される。Googleはこれらを「ソーシャルシグナル」と呼んでおり、同社のほぼすべての消費者向け製品を向上させるための極めて重要な部分であるとされている。今後、さらに多くのソーシャルシグナルが登場するだろう。

 Google+は、シングルサインオンシステムである。2011年6月に同ソーシャルネットワークが開始されるまで、Googleのさまざまなサービスを利用するユーザーは、サービスごとに異なるIDを使っていた。「Gmail」「YouTube」「Blogger」ではそれぞれ別の人間だった。検索エンジンにアクセスしても、ユーザーはIPアドレスと大して変わらない存在だった。このことはGoogleを苛立たせた(それは、サービスごとに異なるログインとパスワードを把握しておかなければならないユーザーにとっても、あまり楽しいことではなかった)。単一の統合されたログインを開発することで、Googleは同社の全製品を横断してサービス(と広告)をパーソナライズできる能力を手に入れた。これは万人の支持を得られているわけではないが、簡素化が実現したことはほぼ間違いない。

 Google+はデータマインである。ログインが統合されたということは、Googleがウェブのあちこちでユーザーの関心や行動を追跡できるようになることを意味する。Google+でいくつかのスキーリゾートをフォローすれば、Googleによって最終的により多くのスキー用品広告が表示されるようになるかもしれない。あなたの友達が特定のブランドを気に入っている場合、あなたの友達がそれを支持していることを伝える「ソーシャルアノテーション」とともに、そのブランドが検索結果の上位に表示されるようになるかもしれない。ユーザーよりも広告主の方がこうした機能にはるかに大きな関心を抱いていることはほぼ間違いないが、Googleはこれによってより関連性の高い広告の表示が可能になり、それは皆に利益をもたらす、と主張する(これまでのところ、ソーシャルアノテーションによって広告クリック数が10%以上増えたことを各企業が確認している、とGoogleは話す)。

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